第150回
NPOや貸金業者から紹介された弁護士は
非弁提携弁護士の疑いがあります。
お金を借りに行ったら、
「あなたの借金の額だとうちも貸せないし、
どこでも借りられないから、
弁護士に頼んで借金を整理した方がいいよ。
いい弁護士は紹介するから。」と言われたらどう思いますか?
「金貸しなのに、債務者のことを心配してくれて、
何ていい人なんだろう。」なんて思いましたか?
そう思った人は非弁提携弁護士に引っかかる可能性があります。
世の中そう甘くはありません。
だって、相手はお金を貸して利益をあげることが目的の人ですよ。
何で、自分のお金を貸しますという広告を見て
お金を借りに来た人に、
借金の踏み倒しを勧める弁護士を紹介するんですか。
よく考えたらおかしいでしょ。
借金の整理(借金の踏み倒し)を勧める弁護士と、
お金を貸すことを商売にしている貸金業者が
仲がいいはずがありません。
普通に考えれば敵同士じゃないですか。
弁護士を紹介する業者は非弁提携弁護士と組んでいて、
紹介手数料をもらっています。
債務者からも紹介料を取る場合もあります。
それから、最近多いのが特定非営利活動法人、
いわゆるNPOが非弁提携弁護士と組んで、
無料で借金の相談に乗り、非弁提携弁護士を紹介しています。
まじめに借金で困っている人を
助けようとしているNPOもあると思います。
でも、非弁提携弁護士と組んでいるNPOも多いので、
非弁提携弁護士に引っかかるリスクを考えたら、
NPOは避けた方がいいと思います。
まじめに借金の整理に取り組んでいるNPOの方ごめんなさい。
借金の整理は、費用をかけて弁護士に依頼しなければ
解決しない場合がほとんどです。
NPOという公共的なイメージと無料という言葉に惹かれて、
ひどい目に遭った人、
ひどい目に遭いそうになった人からの相談が増えています。
貸金業者、NPOから弁護士の紹介を受ける場合は要注意です。
■今週の宿題■
闇金とか090金融とかよくテレビで取り上げられています。
10日で2割(年730%)の利息を支払う約束で
2万円を借りた場合、利息は支払わなくてもよいが
元本の2万円自体は返す必要がある。
○でしょうか? ×でしょうか?
お答えをお待ちしております。
今週の宿題は月曜日から金曜日まで掲示しておいて、
回答を翌週の月曜日に掲示することにします。
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