第81回
商品コンセプトはこう創る その11
90日前 セルフカフェのフードはホットの勝ち!!

松井さんの商品コンセプトづくりの最難関は
フードメニューを何にするかを決める事です。
1日600名の50%がフードかデザートを採る計算です。
フードで200食、デザートで100食は最低販売されます。
松井さんと斎藤さんの朝食から夜食まで
全てサンドイッチの日が4日間も続きました。
ここで松井さんは3つの確信を得ました。

(1)フードメニューは温かいサンドイッチが圧倒的に売れている

(2)焼きたてと表示するなら、パンはもう一度温めて提供する

(3)ドリンク+フードメニューの売れ筋の単価は合計して
   550円〜600円である

この公式を最も忠実に守っているのが
ドトールコーヒーショップでした。
特にミラノサンドの商品価値はだれが見ても
「価値>価格」を大きく上廻っています。
よく聞くとミラノサンドの原材料費率は
50%を超えると云います。

一方スターバックスのサンドイッチは
感性も見栄えも良いのですが、
調理済みの仕入商品の為、
冷たいままの提供で
ドリンクメニューと合わせると
700円近くなってしまい高く感じます。

スターバックスは
フード・デザートメニューの売上高の比率は
35%以内が望ましいとしてきました。
その為には少々高くとも、冷たくとも
それは良しとしていたのです。
しかし売上の低下によって
この論理は根本的な見直しをせまられました。

スターバックスが
この問題を解決するために出した答えは
全店にオーブンを導入し、
ホットなフードメニューを提供する事でした。
セルフサービスカフェのフードメニューは
ホットメニューの勝ちです。


『マクドナルドのハンバーガーのパティ
(シート状の肉)の芯温は55℃を保てが基準、
保てなければウエスト(廃業)
基準が経営資源である』


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