第82回
商品コンセプトはこう創る その12
90日前 キャッシュオンデリバリーで
      セルフカフェのメニューは大改革

松井さんは有力なセールスサービスカフェの
フードメニューの提供時間を実際に計って見ました。
この調査で松井さんは大きな発見をしました。
それは2分以内に提供される店と
2分以上、最長6分までかかった店があったのです。

ドトールコーヒーショップの商品は
ホットドックで60秒〜80秒と圧倒的に早く、
他のサンドイッチもラッシュアワーでも2分とかかりません。
「うまい 早い 安い」は本物です。
しかしプロントチェーンで注文したスパゲティーは
昼のラッシュアワーのせいもあって6分かかりました。
しかしお客様は不平をもらしません。
それはなぜなのかを松井さんは芝さんにたずねました。

芝さんの答えはサービスの方法にあると分析しました。
ドトールコーヒーショップのフードメニューは
コーヒーと一緒に食べるものが主流です。
コーヒーは高機能のコーヒーマシンですぐ提供出来ます。
フードメニューだけが遅くなるのは好ましくありません。
その為、早く出来る事が条件なのです。

一方のプロントチェーンや
カフェジェニアのスパゲティーは
品質を重視すれば調理時間がかかるのは当然なのです。
電子レンジでチンと云う訳にはいきません。
その為お客様が注文なさった時に
提供出来る時間をあらかじめお知らせし、
さらにテーブルまでお届けすれば満足は高められます。

注文を先に受け、料金を先払いし、
テーブルにお届けすれば
最大7分まで待つ事が出来る。
このC.O.D(キャッシュオンデリバリー)方式で
フードメニューはホテル、
専門店の品揃えを提供出来るようになります。


『オーダー后7分以内に届けないと顧客は不満を持ち
14分で不信に変わる』


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