第75回
組織ケーエイ学28:自分をマネジメントする。

こまったことに、最近ぜんぜん儲からない。どのように会社をたてなおすか、どうしたら上向きにできるかと真剣に考えてみる。今がたまたま、うまくいってないのか、それとももっと構造的な理由があって、どうしようもない流れに落ち込んでいるのか?

たまたま儲からないんだという判断ならば、様子をみてもいい。まあ、もう少しがんばろうということでいい。
しかし構造的な原因があるとすれば、ややこしい。そもそもが非常に小さくやっている会社なので、リストラとかなんとか、あまり選択の余地はないわけだ。たぶんぼくの会社は、節約するよりも機会を増やすことを第一に考えるべき段階だろう。

将棋の名人は、「ふつうの人は、形勢が悪くなってから考えます。いったん形勢が悪くなったら、挽回するのは大変です。強い人は、形勢が悪くなる前に考えるのです」と言ったそうだ。それでいえば、王手がかかってからウーンとうなってるのが、ぼくかもしれない。

かりに構造としても、社会の構造ではなく、自分の会社の構造を問題にしよう。自分を磨きさえすれば、必ず受け入れてくれる社会がある、という信念に立とう。

この会社の文化が、利益を生める文化になっているかどうか。
小さな会社の文化は、社長個人の文化そのものである。であれば、会社をうまくマネジメントできているかどうかを問うまえに、まず自分をうまくマネジメントできているかどうかを問え、ということになる。

35才を過ぎれば、自分の能力や性格、価値観について、もう劇的な改善はのぞめないわけで、そんななかで自分をマネジメントするとは、つまり、これからの自分の「時間を」マネジメントすること以外にない。

言われるがままに受け身で仕事をしたり、過去の不出来なことがらに振り回されたりして、なんとかの女神の前髪を、つかんでいないのかもしれない。
些事は捨て、先送りしたことはあきらめる。そして大きなチャンスに集中する。
まだまだ、捨てるものがあったかもしれないナ・・・


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