| 第50回売上過小、経費過大
 売上がきちんと計上されているか?=売上過小ではないか?ということをチェックするには、
 売上が計上されるまでの流れを理解しておく必要があります。
 一般的に、売上は、受注〜納品〜請求というプロセスを経て計上されます。
 そして、そこには、
 受注があれば注文書がありますし、
 納品すれば納品書を添付しますし、
 最後にはきちんと請求書を出します。
 つまり、計上すべき売上には、
 それを裏付ける証憑類がきちんと存在しているのです。
 よって、売上過小については、
 「実在する証憑類と、計上されている売上は一致しているか」
 ということがチェックのポイントになります。
 一方、経費がきちんと計上されているか?=経費過大ではないか?
 ということをチェックする場合も、
 経費計上までの流れを理解しておくことが必要です。
 つまり、発注〜納品〜請求の各段階における証憑類を
 チェックすることになるのですが、
 この場合、売上過小の場合とは逆に、
 「計上されている経費と、実在する証憑類は一致しているか」
 ということがポイントになります。
 このように、売上と仕入についての流れを理解しておくことは、
 経理のチェック機能を働かせるために必要であるだけでなく、
 納税者である会社の立場からすれば
 確定申告して納税した時点で終了となりますが、
 徴税側である税務署にしてみたらそこからが始まりなワケですから、
 いつなんどきどんなことを聞かれようとも、
 それがどのような理由で処理されたものなのかを
 社長でなくとも、
 きちんと説明できるようにしておくためにも必要なことです。
 また明日。 |