第51回
フローチャート
ボクらが、新たに会社とかかわるときは、
業務の流れ、その会社の人員配置、決裁権を持つ人、
などを図示したフローチャートを作成します。
もちろんそこから見える非合理的な部分を
是正する目的もあるわけですが、
むしろこれは、
その会社がどのように成り立っているかを理解し、
ミスを起こさないポイントを見極めることを目的としています。
また、それだけではなく、
回収に関するフローチャートを作成することもあります。
これは、
回収漏れをなくし、回収不能を起こさないということを
周知徹底させるために作成します。
よく、請求未済のまま
回収できなくなってしまっているようなものがありますが、
実際、回収できないとなると、
原則的に、
取引停止から1年以上が経過していて、
債権総額が取立費用以下で、
それを督促している場合、
でないと貸倒損失として計上できませんから、
売上として計上したのに、
代金の回収はできないうえに経費にもできず、
結果として二重三重の損失になってしまうのです。
このように、会社の業務についてフローチャートを作ってみると、
手薄な部分や、もっと合理化できる部分が見えてくるものです。
以外と社長の頭の中だけで完結していることも多く、
これが社内の風通しを悪くしていることも少なくありません。
よって、会社の合理化を進める時は、
部分的に着手するのではなく、
なにしろ全体のフローチャートを作成することをお奨めします。
というわけで、あと数日で2002年も終わりです。
ついでに、創業大学「こんなんありだ税っ!」も
今回を持ちまして講義終了となります。
4ヶ月間という短い間でしたが、
お読みいただいて本当にありがとうございました。
いつの日か、またお会いできることを楽しみにしております。
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