税理士・濱田善行さんの
「こんなんありだ税っ!」

第29回
やることやってないからジャン!

よく社長はこうこぼす。
「ちゃんと手当てつけてんだから、
管理職の仕事、して欲しいよなぁ〜」
一方、管理職サイドからはこんな声を聞く。
「そんなこと云われたってこっちは現場で忙しいんだからよぉ〜」

なぜこのようなギャップが生じてしまうのか?

そもそも手当てを出しさえすれば、
望むような管理者になってくれるわけではないし、
まして長年勤めていれば、
管理者としての資質が備わるわけでもない。
社長が望むべく管理者になってもらうためには、
きちんとした動機づけと、
目的意識を持ってもらうための教育、
そして職務に見合った報酬が必要だと思うのだ。

きっちりこのあたりを詰めておかないと、
社長と管理職との意識ギャップが埋められず
管理者不在となって結局社長を困らすことになる。

例えば、
報告が期日にあがってこない、
あがってきたとしても内容が稚拙、
問題に対処しようにも時すでに遅し。
これじゃ困るということで、
より細かく報告を求める、
管理職はやらされているという意識で仕事する、
双方の意識のズレが顕著になる、
注意するとふてくされたりする
情報が歪んで伝えられるようになる、
これじゃもうダメとばかり、
現場への指示を直接社長がするようになる、
社長は営業に入れ込むことができず、
チャンスをフイにする…。

つまり、
本来やるべきことをきちんとやっておかないと、
管理職は育たないというコトです。
本人の意識と能力にまかせっきりでは
うまくいかないものなのです。

また明日。


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