税理士・濱田善行さんの
「こんなんありだ税っ!」

第25回
セブゥ

先日、社員旅行で、
フィリピンのセブ島へ行ってきました。
どこぞでテロが、どこぞで行方不明者が、
なんて話を聞いても、
自分にとってはどこ吹く風。
海外旅行はやっぱり楽しい。
そこには、
東京の生活でほとんど出会うことのなくなった人間の生活が、
いたるところにコロがっているのだ。

セブでは、
幌つきのサイドカーをつけた小型バイクが、
生活者の足になっている。
いくらか?と尋ねたら、
「4ペソ(およそ10円)。これに8人乗れる。」
「えっ?」
一見、ひとりがやっとと思うほどの幌つきの車。
中をのぞいてみると、
大人の足ほどの小さな台が四隅にあって、
外に足出して腰掛けると、
その間にひとり入れるスペースができるため、
中に6人乗れないことはない。
さらに車の前後には柵のようなものがあって、
そこにひとりづつ立ったとすれば、
やっぱり8人乗れるじゃないか!

おそるおそる中に入ってみると、
狭いキツイ臭いの曲乗り状態ではあるものの、
乗り降りする人たちが、
声かけあって腰をずらして気遣いあうため、
全く不快な感じがしないのだ。
言葉は一言だけでいい。
プラスちょっとのスマイル。
これだけでどれだけ気分よく過ごせるかってこと、
学びましたよ。ボクは。

ってなわけで、
大勢乗れば乗るほどに遅くなるスピードと、
乗っては降りて、降りては乗っての道中に見る
セブ人たちののどかな生活が、
東京をひこずっていたボクを、
すぐさま旅人の気分にさせたのでした。

さて、今回のテーマは社員旅行。
税務署はこれに一定の基準を設けています。
これについては、また明日。


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