| 第24回ネコババ解消!
 ちょっと前の新聞に、消費税の改正案についての記事が載っていました。
 その内容は、
 消費税は毎月納付にします。
 法人向けの免税点制度を廃止します。
 簡易課税制度を廃止します。
 の3点で、
 2004年4月からの施行を目指すものだそうです。
 従来、年1回〜4回であった消費税の納付回数を毎月にするという変更は、
 ほかの税金に比べて多い消費税の滞納を解消するためのものです。
 消費税の滞納が多いのは、
 預かった消費税を会社の運転資金に使ってしまって、
 納税資金を用意できなくなるためです。
 また、ほかのふたつは、益税を生みだす制度を廃止することで、
 消費税の持つ不公平を是正するためのものです。
 いずれにしても、景気低迷で、赤字会社が多くなり、
 利益に課税される法人税などの税収が落ち込んでいる中での、
 財源確保が目的のひとつでもあるワケですから、
 その意味で、
 滞納とネコババ制度の解消は正しい道筋だといえます。
 ただ今回の改正案はそれだけにとどまらず、もっと大きな流れの中にあると思うのです。
 というのも、
 免税点と簡易課税という
 導入当初からの経過措置が廃止されるということは、
 消費税が、もはや特別な税金ではなくなったことのあらわれであり、
 これは、日本の税体系が、
 法人税などの直接税を中心としたものから、
 消費税などの間接税を中心としたものへと移行するという、
 税体系の根幹を揺るがすほどの大改正であるということです。
 ちょっと大きな話になりすぎました。とりあえず、
 今回の改正案は変な内容ではないですヨ、
 という辺りをお伝えして、
 また来週。
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