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第82回
まとめ(7) 煮ものの調理法とコツ


どこの国の料理にも煮ものはありますが、
中国料理の煮ものも、その数が多く種類もいろいろです。
とくに、仕上げに片栗粉を入れて
とろみをつける煮ものが多いことが特徴でしよう。
中国では、煮もののことを「焼菜」と呼びます。
煮かたの種類には、「焼(シャオ)」、
「火に會(ホエ)」、「火に悶(メン)」などがありますが、
「焼」はとくに種類が多い調理法です。

紅焼(ホンシャオ):
「焼」の中でもいちばん多く使われる方法で、
しょうゆで煮込みます。しょうゆを加えた少なめのスープで
短時問で煮上げ、仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけます。
火加減は強火が原則です。

乾焼(カンシャオ):
四川料理独得の調理法。
辛味をつけたものとつけないものがあります。
肉や海鮮類は辛味をつけ、
野菜は辛くしないで仕上げるのが原則です。
ただし、ふかのひれやなまこは例外です。

葱焼(ツォンシャオ):
「紅焼」と同じような煮かたですが、
ねぎをたっぷり用いて香りをいかす方法で、
生臭い材料を煮込むときにむきます。

白焼(パイシャオ):
煮込んだあと、塩味で仕上げます。

糟焼(ツオシャオ):
酒粕を加えて仕上げます。

「火に會(ホエ)」は、二種以上の材料を別々に炒め、
さらに煮てからとろみをつけます。
短時問で仕上げる煮もののことです。
「火に悶(メン)」は、材料を揚げたり蒸してから煮込み、
とろみをつけます。スープも片栗粉も少なめにし、
火を弱くして煮込みます。
「手偏に八(パア)」は、「焼」より柔らかく煮込む方法で、
しょうゆや塩で味をつけ、
また、エバミルクを加えることもあります。
これは四川料理では「焼」に入りますが、
北方菜でよく使われる表現です。


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2004年11月24日(水)

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