今日から食卓が豊かになる
おいしくて簡単にできる

第63回

きゅうりの漬けもの  四種類の小菜(その2)


四小菜は、
三種類のこともありますが、
たいていの場合は四種類で、
前菜の前に出ます。
酒のおつまみといったところでしょうか。
あっさりしたものが多く、
野菜の漬けもの、
佃煮、加工品、乾物が中心です。
肉類は、
ハムや干し肉は使うこともありますが、
普通の肉は使いません。
きゅうりの漬けもの
少し塩けがあるもの、甘酢っぱいものなどを
バランスよく組み合わせ、
しかも前もって作っておけるものにします。
料理というほどのものではなく、料理が出るまで、
紹興酒やウイスキー、ブランデーなどを飲みながら
待っているときの酒の肴といったものです。

中国料理は一コースいただくのに2時間くらいかかるものですし、
その上、熱いものを一品ずつお出しするので、
まあ、時間つぶしも兼ねているといってもよろしいでしょう。
だいたい中国では、
名コックとは料理をおいしく作るのももちろんですが、
料理の流れ、つまり、たとえば濃厚な肉料理のあと、
どうホッとさせて次の料理をうまく食べさせていくか
ということが大きな条件なのです。



1.さやいんげんのごまあえ - 材料
さやいんげん 150グラム
塩・油 各小さじ1
しょうゆ・ごま油 各大さじ1
小さじ1〜2
砂糖 小さじ2分の1
すりごま 少々
作り方
1. 沸騰湯に塩と油各小さじ1を入れ、筋を取ったさやいんげんを入れてさっとゆで、水にさらして青味を出し、水けをきります。
2. ごま油を鍋に入れて温め、あまり熱くならないうちに調味料を入れます。
3. 一度沸騰したらさやいんげんを入れ、火を止めてさっと混ぜ、すぐ別の器に取り出して20〜30分間つけておきます。
4. いただくときすりごまをかけます。
調理のポイント
さやえんどうは下ゆでしてあるので炒める必要はありません。たれに入れたらすぐ火を消し、熱いたれにからめる程度にすると、歯ごたえもよくなります。
枝豆で作るととてもおいしいものです。作り方は同様にすれば結構です。


2.返リじゃこの浜納豆あえ - 材料
返りじゃこ 200グラム
浜納豆 大さじ3
赤唐辛子 1本
しょうが(薄切り) 3枚
にんにく 1片
しょうゆ 大さじ1
砂糖 小さじ2
辣油 小さじ1
ごま油 大さじ2
作り方
1. 返りじゃこは洗い赤唐辛子は種を抜いてみじん切り、しょうがはせん切り、にんにくもみじん切りにします。
2. 鍋にごま油を入れて熱し、にんにくを入れて炒め、きつね色になったらしょうが、赤唐辛子、浜納豆、返りじゃこを入れて少し炒めます。
3. しょうゆ、砂糖を加え、さっと混ぜ、最後に辣油を入れます。
調理のポイント
全体にさっと炒める程度にして味をからませればよく、煮る必要はありません。そのため、返りじゃこは生千しのものを用います。
塩けが強ければ、水でよく洗って加減します。


3.豆腐干のあえもの - 材料
豆腐干 4枚
にんじん 2分の1本
セロリ 3分の1本
赤唐辛子 1〜2本
小さじ1
ごま油 小さじ2〜3
しょうゆ 小さじ1〜2
作り方
1. 豆腐干は横になるべく薄く切り、さらに糸切りにして熱湯で5分間ほどゆで、ざるに上げて水けをきり、ふきんでよくふきます。
2. にんじんとセロリはせん切り、赤唐辛子は種を抜いてみじん切りにします。
3. セロリはさっとゆがき、水にとってから水けをきり、ふきんでよくふきます。
4. 調味料を合わせ、豆腐干、セロリ、にんじん、赤唐辛子をあえ、しばらくおいて味をなじませます。
調理のポイント
豆腐干はなるべく細い糸切りにするほうが、口ざわりがよくなります。
セロリとにんじんは香りと彩です。セロリはさっとゆがいてから用います。


4.広東風冷やっこ - 材料
豆腐(絹ごし) 1丁
ねぎ(みじん切り) 大さじ1
搾菜(みじん切り) 大さじ1
干しえび 大さじ1
しょうゆ 大さじ1と2分の1
ごま油 大さじ1
作り方
1. 豆腐は八つに切り、よく水けをきり、冷やしておきます。
2. 干しえびは水でもどしてからよくふき、油で揚げてみじん切りにします。
3. よく冷えた豆腐に、ねぎ、搾菜、干しえびをパラパラかけ、しょうゆ、ごま油をかけます。
調理のポイント
長くおくと豆腐から水けが出てまずくなりますので、たれは食べる直前にかけます。
豆腐はよく冷やしておくとおいしくなります。

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