今日から食卓が豊かになる
おいしくて簡単にできる

第59回

鶏肉とあわびのおかゆ  鶏肉とあわびのおかゆ


中国のおかゆは、
日本のおかゆに比べると
水の量をずっと多くして
長いこと炊きます。

その上ここでは、
鶏を入れたスープで
炊くわけですから、
コクのある
おいしいおかゆができあがります。

途中で心配になって
ついかき混ぜたくなるものですが、
そうするとかえって焦げついたりします。
ですから、ごくごく弱い火にして、
かき混ぜないでじっと我慢します。
これは日本のおかゆでも同じことですね。

鶏肉とあわびのおかゆ

しょうがとねぎさえ忘れなければ、
鶏のかわりに肉団子やレバー、
魚の薄切りなどを使ってもよいでしょう。
あわびも、貝柱などに替えてもかまいません。
貝柱を使うなら、これはおいしいだしが出ますから、
2〜3個を水につけ、ほぐしてからおかゆといっしょに煮ます。
ごちそうの後とか、
夜食や朝食にふさわしいおかゆです。


材料
半羽
あわび(缶詰) 大1個
1カップ
20カップ
小さじ1
ねぎ 1本
しょうが 1片
しょうゆ 少々
こしょう 少々
ごま油 少々


作り方
1. 鶏は半羽を丸のまま塩をかけてよくもみ、水で洗います。
2. ねぎとしょうがは細いせん切りにします。
あわびもせん切りにします。
3. 厚手の大鍋に水を20カップ入れて火にかけ、洗った米をすぐ入れ、強火で煮ます。沸騰したらごく弱火にして鶏を入れ、30分間煮続けます。
4. 鶏を出し、おかゆのほうはそのままさらに一時間半くらいコトコト煮続けます。

5.

鶏がさめたら、肉をはずして細かくほぐし、骨はおかゆの鍋にもどします。

6.

一時間半煮たら骨を取り出し、塩小さじ1で味をつけ、火を止めます。

7.

一人一人の椀にしょうゆ、ごま油、こしょうを少しずつ入れ、ねぎ、しょうが、あわび、鶏肉を適当に入れてからめ、あつあつのおかゆをかけます。これをかき混ぜていただきます。


調理のポイント
骨つきの鶏を米と一緒に煮て、そのスープでおかゆに味をつけます。ごく弱い火で煮込み、途中でかき混ぜないようにします。
鶏は途中で取り出し、肉をはずしてから骨だけまたおかゆにもどします。骨からよいだしが出るので捨てないようにします。

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