今日から食卓が豊かになる
おいしくて簡単にできる

第33回

椎茸とたけのこと鶏の煮込みも 椎茸とたけのこと鶏の煮込みもの


鶏のぶつ切りと干し椎茸、たけのこを、
しょうゆや砂糖で味をつけて
煮込んだ料理です。
ごま油やしょうがで
風味をつけてはありますが、
日本料理の煮ものによく似た
おいしい料理なので、中国料理はちょっと、と
首をかしげるご年配の方にも、
きっとお気に召していただけることと思います。
椎茸とたけのこと鶏の煮込みも

鶏肉は臭味を取るために、最初に塩でよくもみ、
水で洗ってから用いると、いっそうあっさりとし、
味もよくなじみます。

トンクウというのは椎茸のことです。
台湾ではヒヨーコオと呼びます。
トンクウというのは冬のさなかにできるからで、
ヒヨーコオというのは、あの独特の香りからきたのでしょう。
日本では椎茸はよく煮ものに使うようですが、
椎茸には油がよく合うと思います。
ですから中国料理で炒めものや煮込み、
スープなどに椎茸を用いるときは、たいてい油といっしょです。

ここでは入れておりませんが、
でき上がる頃におつゆが足りなくなりそうなときは、
酒を大さじ1〜2杯入れると、
香りも増してさらにおいしくなることでしょう。



材料
2分の1羽
干し椎茸 3〜4枚
たけのこ(缶詰) 小2本
しょうが 大2片
ごま油 大さじ3〜4
調味料
しょうゆ 大さじ3
砂糖 小さじ2
こしょう

少々



作り方
1. 鶏は塩でもんでから水で洗い、3〜4センチくらいのぶつ切りにします。
2. 干し椎茸はもどして軸を取り、大きいものは半分に切ります。
3. たけのこは乱切りにします。
4. しょうがは皮をむいてたたきます。
5. 鍋をよく熱してごま油を入れ、油が熱くなったらしょうがを入れて香りが出るまで炒めます。
6. 鶏肉を入れてよく炒め、しょうゆ、砂糖、こしょうを加えてさらに炒めます。
7. 椎茸とたけのこを入れ、さっと混ぜてから弱火で15分間ほど煮込みます。


調理のポイント
ごま油でしょうがを炒め、香りをよく出してから鶏肉を炒めるようにします。
弱火で煮込み、味を全体に充分しみこませます。汁けが途中で足りなくなったら、酒を足します。

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