Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第1060回
中国の会社も、友人が働けば、親しみを感じます

前回、北京の大学へ留学を決めた女性が、
中国大使館でビザをとるために
ご主人を連れて上京されたので
その機会に、セミナー仲間によって、
東京で歓送会を開いたことを紹介いたしました。
今回も、その話の続きです

私たち夫婦も参加し、
新橋の老舗で食事とお話を楽しんだあと、
銀座のとあるバーに行きました。
若い人たちの自由な話を聞く
いい機会だと思い、
彼らの会話に耳を傾けましたが、
話が佳境に入ったころ、
その日の朝に北京を発ち
日本に到着したばかりの青年が
バーに姿を現してくれました。

この青年は、一年前に北京に留学し、
最近、親しくなった友人が勤めている
中国人が経営する会社の一員になることを決め、
就労ビザをとるため一時帰国したのです。
聞けば、今回、就職した会社は、
邱さんの三全公寓の近くにあり、
その付近のマンションで生活することになり、
先日、留学先の学生寮から
引っ越したとのことです。

そんな話を聞くと、聞くほうも心がさわぎ
「今度の会社の給料はどのくらいなんですか」
「どんなことをする会社ですか」
「いま、どのくらいの人が働いているのですか」
「中国人の社長さんは、どういうキャリアの人ですか」
と次から次に質問が飛び出してきます。

それらの質問に青年は
丁寧に答えてくれましたが、
その説明によれば、会社の規模は
いまはまだ、それほど大きくはないようですが、
取引先は日本人なら誰でも知っているような
日系会社の関連会社で、
いまそれらの会社からの注文が多く
それらをさばくのが大変で、しかも
これから仕事はさらに増えていくようです。

そんな環境のなか、この青年も、
また彼の就職を世話した友人の青年も
できることなら会社の株を持ち、
経営の一端をになう形で、
仕事をしていきたいとのことです。

聞くほうも、気分が乗ってきて
「仕事がどんどん広がっていきそうですね。
 私たちも会社の株を持たせていただけないかしら」
「ええ、そういうことをお願いする場面も
 出てくるのではないでしょうか」
とえらく景気のいい話になってきました。

海の向こうの縁もゆかりもない会社でも、
自分たちが知っている人たちが、
そこで働くというだけで親しみがわき、
将来に期待を寄せるようになるんですね。


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