第1035回
若い人の意図に後から気づくばかりです

私は今年の５月に
あるところで行ったセミナーで
１人の女性から、しばしご主人と離れ
北京で大学生活を送りますと伝えられました。
セミナーが終わってから、
数人の方と一緒に食事をし、
あれこれうかがいましたが、
この方から、まだ具体的なことは決めていないので、
しばらくそっとしておいてほしいと言われました。

それから１ヵ月、少し時間が経過し、
女性で中国に留学すると
発表された方も現れましたので
あらためてその後の近況を伺いましたら、
次のようなメールを送ってくださいました。

「戸田様、奥様、
　お元気でいらっしゃいますか。
　時々、ネットで掲示板などを
　拝見させていただいていますが、
　ゼミに参加された方々が
　それぞれの分野でご活躍とのこと、
　とても喜ばしいお話しですね。

　今度、女性の方が中国へ留学されるとのこと。
　北京でも上海でも、
　ご自分の納得される所へ行かれるのが、
　ご本人の為にも一番だと思います。
　また、そのような方向が進むといいですね。

　さて、私の留学先は、
　先日もお話したとおり、
　北京のＳ大学です。
　Ｍさんが通っておられた大学のように、
　大きい学校ではなく、
　こぢんまりとした学校です。
　一応、１年間の予定です。

　今、入学許可証の発行を待っているところです。
　７月に入りましたら、東京の中国大使館まで、
　ビザの申請にまいります。
　そして８月に一度北京へ行き、
　滞在先を決めてきます。」

思えば、この方は、シンセン、香港、
それから北京を旅したときにも参加してくださり、
その際には、私の妻もお世話になっているのですが、
北京では私どもと一緒に
Ｍさんの通っている大学の構内を歩いたり
学生食堂で食事を試食しました。

思えば、あのとき、この方は、
未来の自分の生活を
思い描いておられたのでしょうね。
若い人たちが意図していたことに
後になって気づくばかりです。