Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第985回
北京での独立体験談はスリルに富んでいます

北京セミナーの
二番目のスピーカーとして
HiQで「中国ビジネスのススメ」
執筆されている柳田洋さんは
「脱サラ中国起業という人生」
という演題で話をしてくださいました。

柳田さんがおっしゃるには
「戸田さんは『人生設計』という
 セミナーをなさっている方なので、
 『人生』という言葉を入れないと具合が悪い、
 と思ってこういうタイトルにしました」
とのことで、私は笑ってしまいました。

さて、独立する前に柳田さんは、
商社、丸紅で石炭担当のエキスパートとして活躍し、
北京事務所駐在員としても活動されていましたが
独立への願望やみがたく、
今から4年前の2001年9月、
35歳のときに北京で独立されました。

最初にはじめた仕事は
日本の中小企業に対して
「中国現地駐在事務所」のような
サービスを提供することで、
興味を示してくれた会社が結構あったそうです。
柳田さんとしては、対価として、
定期的に業務委託料を払ってもらうことを
期待したのですが、
気前よく委託料を払ってくれる会社はなく、
「うまくいったときに成功報酬を払うよ」
という反応で、柳田さんは、やむなく
お客さんの意見に従いますが、
定期的に収入が見込める仕事は取れず、
一方で費用ばかりかかって
手持ちの資金はどんどん減って行きました。

独立されたときは、
それまでの蓄えを削って行けば、
1年半くらいはなんとかもつという
見通しを立てておられたようですが
半年たったところで、
あと1年持つかどうか
分からなくなったそうです。

そうした苦境のなか、
柳田さんは手持ちの資金を
使い果たしてしまったら、
日本に舞い戻って、
また一からサラリーマンを始めようと
腹を括ったそうです。
そんな柳田さんに、中国人の友人から、
ヤマト運輸が北京で
海外引越サービスの代理店を探している
という話が舞い込み、
柳田さんはすかさず、その話に乗り、
それがきっかけとなって、息を吹き返します。

そんなハラハラドキドキする
スリル満点の話を柳田さんは
手振り、身振りを交えて話してくれましたので
話が終わるか終わらないかのうちに、
皆さんから、大きな拍手が贈られました。


←前回記事へ 2005年5月8日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ