Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第842回
私はお金のかかる株情報の前は素通りしています

株をはじめた時、人は誰でも
「すぐ儲かりそうな株がないかなあ」
と回りをキョロキョロ見回します。
そうすると、
「株式投資に役立つ有益な情報を提供しますよ」
といってお金をとって
株についての情報を提供する人の動きが
視界に入ってきます。

株を始めた時は右も左もわかりません。
わざわざお金をとって提供するというからには
それなりの値打ちのある情報が得られるのかな
と思ったりします。
株を買おうかと思ったころに生まれてくる
迷いの一つではないでしょうか。

ところで、邱さんが昭和60年に発刊された
『籠いっぱいの価値ある情報』という本のなかに
「投資コンサルタントがつとまらないわけ」
というタイトルのエッセイが収められています。

このエッセイで邱さんは
自分は株のレポートを出して
お金をとるようなビジネスはできないと
おっしゃっていまして
私はこのエッセイを読んでから、
お金を出せば、有益な情報がえられる
というようなことはないのだと
考えるようになりました。
以下にそのエッセイの冒頭の部分を
引用させていただきます。

「お金の節約につながる情報も、
もとより大切だが、お金儲けの情報は、
それよりもっと大きな関心をそそるであろう。
たとえば、どの株を買ったら儲かるかとか、
どんな商売をやったら儲かるか、といった情報は、
それが実際に役に立つものであれば、
いくらでもお金を払う人がある。

そのための雑誌や単行本が
たくさん売り出されているし、
レポート屋さんといって会費をとって
定期的にレポートを発行している商売もある。

私もそれに近いところで本を書いたりしているので、
『株式通信のようなものは
 おやりになっていないのですか』
『もし株の情報を提供する組織がありましたら、
 会員にしてください』
と聞かれることがしばしばある。
なかには、
『ぜひやってください。
 インチキな投資顧問が結構、
 商売になっているのですから、
 センセイならもっと繁盛しますよ』
とすすめる人もある。

しかし、私は今日に至るも投資顧問業を
やろうという気を起こしたことがない。」
(『籠いっぱいの価値ある情報』(昭和60年)に収録』)

なぜ、邱さんは
株のレポートを出すようなことをなさらないのでしょう。
次回に、この文章の続きを
紹介させていただきます。


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