Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第690回
「時代の流れを見失うと、チャンスがつかめません」

むかし、邱さんの作品を抜粋したエッセンス本として
『先の見えない者は滅びる』という
オソロシイ題名の本が出版されました。
時代の流れが読めなくなると
儲けにありつけなくなりますよ
といった意味からつけられたのでしょうね。

そんなことを思い出したのは、
長野県で酒屋さんを経営している方が
セミナーに参加しますとおっしゃり、
その方からいただいたお便りを
読ませていただいたからです。

この方は、昭和23年に
長野県の人口2万人の町の酒屋さんに生まれ
高校を卒業して東京に出て、
スーパーに5年ほど勤め、
その後、郷里に帰って
家業の酒屋のあとを引き継ぎ
酒屋の形態をディスカウント形態に切り替えて、
相応の成果をあげられました。

昭和52年頃のこと、
新聞で邱さんの文章を読んだことがきっかけになって、
邱さんの本を片っ端から読むようになり、
当時発行されていた邱さんの本は
ほとんど全部読破したそうです。

“本当におっしゃるとおりだなあ”
と同感するところが多く、
邱さんから教えてもらった、
物の考え方や知恵を参考に商売を続け、
また、株の売買もはじめるようになり、
株についていえば、
約10年間で初期投資額の何倍かになる
という成果を挙げました。

そして株が高値圏に入り、ご自身、
「これは危険だぞ」と感じるようになり、
また邱さんが不動産投資のことについて
書いた本に出会ったことで、
不動産投資に興味をひかれ
「不動産はロケーションの良いものを買いなさい、
 いくら安くても場所が悪いものはダメですよ」
という邱さんのアドバイスを念頭におきながら、
持ち株の8割ほど売って、隣町に不動産を買い、
貸し建物で家賃収入を得るようになりました。

その結果、生活が安定し、
その分、新しいことへの好奇心が
薄れたのかもしれません。
邱さんの著作に、
中国の話が登場しだしたことは感じていたものの、
中国の発展はまだ先のことで
いまはまだ危険な状態にあると考え、近寄らず、
やがて、邱さんの本も読まなくなったそうです。

しかし、最近のこと、
中国が目覚しく経済を発展させていることを知らされ、
「発展の波に乗るチャンスをつかみ損ねたなあ」
と感じるに至ったとのことです。
時代の流れが読めなくなると、
チャンスをつかめなくなるんですね。


←前回記事へ 2004年7月17日(土) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ