Qさんは、かつて「知恵は借り物でも知恵である」と書きました
そういうことをおっしゃる人の知恵ならいくら借りてもモンクは出ませんね

第621回
「邱さんは少年の心を持ち続けている」

私のセミナーに出席してくれた青年の一人は
中国株のことをネットで調べていたところ、
深堀さんが書いておられる
『あなたも中国株通!』に行き当たり、
それから「ハイハイQさんQさんデス」を
毎日見るようになったそうです。

その青年に
邱さんにどんなイメージを持っていますかと聞くと
次のような答えが返ってきました。

「ものすごい行動力のある方で、思慮深く、
 純粋で、物事の本質を見極める目をお持ちだと思います。
 負けず嫌いで努力家、好奇心の塊、というイメージもあります。
 ものすごく失礼な言い方だと思うのですが、
 いい意味で、少年の心を
 持ち続けておられるのではないかと思っています。」

そういえば、
『死ぬまで現役』で邱さんは
仕事を続ける源泉の一つは
“好奇心”であると
次のような文章を書かれています。

「私などは何か目新しいものがあると、
新しいインテリジェント・ビルができても、
すぐにとび出して見に行くほうである、
新しいショッピング・センターが出現しても、
今までのビルとどこが違うか、
興味を持って覗きに行く。(中略)
どこそこに新しい料理屋ができた、
とても新鮮で美味で評判になっているときくと、
何はさて措いても、試しに行ってみる。
やはりそれだけ食いしん坊だからであろう。
それにしても年齢によって
興味の対象が異なってくるのは避けられそうもないが、
好奇心が旺盛なこと自身は少しも変わりはない。」
(『死ぬまで現役』平成元年)

また『金銭通は人間通』という本には
「『少年の夢』が男を旅に駆り立てる」
と題したエッセイが収録されていて、
その中で邱さんは次のように書いています。

「飽くなき食欲と、飽くなき旅行欲と、飽くなき好奇心は
私にとってエネルギーの泉みたいなものであろう。
そういった自分の体験に照らしあわせてみると、
子供のときに持っていた感受性を枯渇させることが
年をとることではなく、
それを持続し、実現にこぎつけ、
たおれてのちやむ、の精神ですすむのが
人生である私は思っている」
(『金銭通は人間通』昭和60年)

以上のような文章を参照すると、
邱さんが「好奇心の塊」で、
また「少年の心を持ち続けている」
という青年の指摘は
邱さんの一面を見抜いているといって
いいのではないでしょうか。


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