第619回
若い邱さんファンの誕生話は研究に値します
邱さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」で
“もしもしQさんQさん”を連載したことで
いまの若者たちのなかで、
邱さんの文章を読むようになった人が増えています。
このことは邱さんご自身が
早くから語られていることです。
“もしもしQさんQさん”での連載がはじまってから
しばらくたったある日、
邱さんは次のように語っています。
「糸井さんの『ほぼ日刊イトイ新聞』は
若い人がたくさん見ていて、
もう少し年配者が欲しいという話だったので、
もしかしたらそういうお手伝いが
できるかも知れないと思いましたが、
毎日のようにとびこんでくるeメールを見る限りでは
おじいさん、おばあさんのファンがふえるよりも、
イトイ新聞の若い常連の皆さんが
私のファンになってくれたようですね。」
(「財産づくりは株中心の時代になったんです」)
そして『ほぼ日刊イトイ新聞』から独立し
この“ハイハイQさんQさんデス”を
立ち上げる前のときにも、
邱さんは次のように語っておられます。
「『もしもしQさん』をはじめたのは、
ついこの間のことです。
あれから3年近く雨にも負けず、
風にも負けず執筆を続けてきました。
おかげさまで、たくさんのインターネット仲間ができ、
毎日のようにたくさんのeメールをいただいております。
これもイトイ新聞のおかげだと糸井重里さんをはじめ、
その縁の下の力持ちをやって下さった若い皆さんに
感謝しております。」
私はセミナーをひらき、
実際に若い世代の邱さんのファンと接するようになって、
邱さんがおっしゃっていることを、
はじめて実感できるようになりました。
というか、邱さんが
新しいファンをキャッチなさったので
そのおかげで私なども
セミナーを楽しませていただいている
ということでしょう。
それにしても、面白い現象ですね。
一般に年をとると、
若い人が寄り付かなくなるものです。
世間の常識に従えば
邱さんは間違いなくお年寄りの一人です。
しかし、その邱さんのところに
若い人がたくさん集まってくるのです。
これは研究に値するテーマだと思います。
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