第616回
好きな仕事選びが求められています
いま村上龍さんの
『13歳からのハローワーク』が
よく読まれているようです。
新聞で広告を目にしたときから
関心をもちましたが、
一般に大きく宣伝される本は
実際に読んでみると面白くないことが多いので
すぐ本屋さんに行って
買うということはしませんでした。
ただ、自分が人生設計のセミナーを
ひらいていることもあり、
その参考書にと思って、
後になって購入してみました。
いまの時代の仕事の種類を
すこし詳しく紹介するとこうなりますといった
「平成仕事辞典」とでもいうべき本です。
この本の帯には
「『いい学校を出ていい会社に入れば安心』
という時代は終わりました。
好きで好きでしょうがないことを職業として
考えてみませんか?」と書かれています。
私より5歳くらい年上の友人にこのことを伝えると
「自分などが社会人になったころは、
まずまずの学校を出て、
一流といわれる会社に入れば
人生はほぼ安泰と考えられてきましたが、
世の中の様相ががらっと変わりましたから、
いまは、どういう仕事が好きかといった視点から
職業を考えなくてはいけない時代になりましたね」
とつぶやきました。
そういえば邱さんが、
昭和63年にリクルート出版から出版した著作に
『仕事師は仕事を選ぶ』という本があります。
ページをめくると
「職業選択には自分の人生を賭けろ」とか
「“世間体”より好きな仕事がよい」とか
「女性に有利な仕事は専門職」
といった見出しが目に飛び込んできます。
平成6年にも
邱永漢ベストセラーズ50巻の一冊として
実業之日本社から発刊されました。
職業選びに必要なアドバイスが
びっしり盛り込まれている作品です。
今は出版されていませんが
近くの図書館で探してみれば、
本を手に取ることができるでしょう。
関心のある方は
近くの図書館に出向いてください。
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