第572回
「心配事をつぶしていくことからはじめたい」
人生設計セミナーの3回目は、
参加者の皆さんに自分の目標を立てていただき、
それをみんなの前で発表していただきます。
今回の参加者のうち一人の青年は
セミナー3回目が開催される当日が、
郷里で友人の結婚式の日と重なるため、
セミナーに出席できないということで、
セミナーの前日、
私の方に自分の目標を送ってくれました。
ちなみにこの青年は、
ある電器メーカに勤める26歳のエンジニアで、
中国向け携帯電話の
基地局づくりに関係した仕事をしているのですが、
将来に対して明るいイメージを持つことができず、
現状から抜け出るヒントをつかめればと思って、
セミナーに参加したとのことでした。
その彼が、セミナーに参加したあと、
どういう目標を立てたのかは
私にとっても大きな関心事でしたが、
いただいたメールには
次のようなことが書かれていました。
「長期的な目標をいろいろ考えましたが、
残念ながら具体的な考えが浮かびませんでした。
そこで、今回セミナーで
話のあったことを手がかりにして
“次の一手”を考え
短期の目標をいくつか立ててみました。
今回、気になっていることを
リストアップすれば、
対策もうきあがってくる
という話がありました。
自分がいま、仕事に対して
どういうことに不安をもっているかというと
中国側の窓口とコンタクトを取って
仕事をするのに不安があるということです。
その原因として語学力が貧弱であることがあり、
また、この点について
これまで努力を怠っていたことを認めざるをえません。
さっそく、来週から中国語講座を受け
また英語についても会社で行われているテストは
全て受けることにします。
また、自分のほうから積極的に
仕事を進めることができていないことも
気になっていることで、
これには設計者としての自分のスキルが
弱いことが関係しています。
これからは技術的なセミナーも
進んで受けることにしたいと考えます」
文面から気持ちが
前向きになってきていることがうかがえます。
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