第551回
「いまは素人が文章を書く時代です」
邱さんの本を通して、
ネットオークションを経営されている原さんと
交流が深まったことを紹介してきましたが、
いま私は原さんと一緒に
「紫式部」という名の古書検索サイトのHPで
エッセイを書いています。
最初、この「紫式部」のHPに
エッセイを書きませんかと言ってこられたのは、
「紫式部」の検索エンジンを使って、
ネットの古本屋さんを経営している門脇さんです。
門脇さんには
昨年の春に初めてお目にかかりましたが
そのとき、門脇さんに、
邱さんの本を重点的に扱っていただけませんか
とお願いしました。
その翌日、早速引き受けていただき、
そういう恩義もあり、
また「紫式部」内で書くコラムは
隔週とか3週間に一回掲載といった
緩やかなピッチでの執筆ということもあり、
エッセイを書くことを引き受けました。
門脇さんは私を味方に引き入れると、
次は、海の向こうで活動している
若い人たちに書いてもらうのも一策と考えたようで
現在、ご自身の娘さんご夫婦が
タイで生活しておられるので、
そちらにエッセイを書きませんかと打診しました。
以下は、門脇さんが娘さん夫婦に送ったメールです。
「『紫式部』のコーナーにコラム欄を設け、
古本とか、読書とかに限らず、
誰でも気軽に訪問してもらうサイトにしたいと考えています。
例えば、邱永漢さんの“ハイQ”に
エッセイを書いている戸田さんとか、
紫式部の社長の河野さんとか、
この私とか、みんな素人ばかりが、
新たにコラムを書き始めます。
そこで、あなた方夫妻にも、
交替でコラムを書いてもらいたいのです。
中身は二人に任せるからやってみませんか?
インターネット時代というのは
素人が文章を書く時代です
『タイの工場から』とか、
『タイの子育て日記』とか、
『バンコク子育ての記録』とか、
書いたらどうですか。」
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