第495回
いまの若者はグローバルな視点で資産の運用をしています
人生設計の勉強会は自分がこの先、
どういう仕事をしていくかに重点をおいた勉強会です。
それに対して、理財勉強会は、
お金をどう運用していくかに力点をおいたものです。
人生設計について邱さんは
参考になる文章を明らかにしてくださっていますが
この理財の分野については、ことのほか、
読者からの注文が多いからでしょう、
邱さんが発表した著作がたくさんあり、
数冊の本を読んでいただき、
また私などが体験した話などもきいていただき
それらを参考にして
これからどのように自分の資産を運用していくかを
考えていただくことにしました。
前に「生まれて始めて買ったのが中国株」
という青年のことを紹介しましたが、
私が中国株に投資をした体験を話したその日、
彼はメールで自分自身の体験を通して伝えてくれました。
「先日(2003年10月)、
北京の中関村の雑誌スタンドで
たまたま見かけた雑誌の表紙に
『方正病危』(=方正は危篤状態)などと書かれていて
がっかりしていたところでしたので、
戸田さんの体験談を興味深く聞きました
2001年6月の考察団の参加がきっかけで、
帰国した日に東洋証券で方正香港を
2.1HKDで8000株を購入しました。
生まれて初めて買った株がいきなり中国株です。
方正についてその2ヶ月後、下がったので
8月に1.6HKDで12000株購入
2001年12月 1.4HKDで16000株買い、
この後はあまり株価を見ないようになりましたが、
最近は今年の9月に0.9HKDで
56000株を購入したところです。
ただ、同時多発テロ直後の0.61HKDの時は怖くて買えず、
2003年4月に0.46HKDと
底値を記録したころは
株価に全く関心をもっていなかったために
見逃してしまいました。
この方正香港の他に北京エンタープライゼスを買い、
また定期預金の代わりと考えて
2002年の7月から2003年の1月にかけて
H株の高速道路を買いました。
こちらは、多少値上がりもし、
定期預金をはるかに超える配当もあり、
気分の良いものです。」
この青年のメールを拝見して、
「後生おそるべし」という言葉を思い出しました。
生まれて初めて海の向こうの「中国株」を買い、
それが下げたところで
ナンピン買いをしているではありませんか。
ナンピン買いはかなり勇気のいるものですが、
彼はかなり大胆に踏み込んでいます。
いずれ方正香港が戻り足になれば、
この青年は報われることになるだろうなあと
思ったことでした。
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