第351回
不安定な世の中を渡り歩けるよう訓練しましょう
最近は、中国に進出している会社が多くなってきましたが
現地で事業展開にかかわっている人たちにきくと
中国人の社員がすぐ転職するのが
悩みの1つになっているようです。
社員の技術のレベルをあげようと思って、
研修の機会を提供するのですが、
研修で得たものを武器にして
転職してしまうというのです。
邱さんがかつて台湾で体験されたことだと思いながら
きくのですが、好んで転職する中国人と比べると、
われわれ日本人は1つの会社で勤めあげることを
よしとする気風があり、会社のなかにおいても
自分の利益より集団の利益を優先し
組織に対して従順だなあと思います。
しかし集団は集団で、組織存続のために
社員の新陳代謝をはかっていかなければいけないし、
今日のように経営をとりまく環境が厳しくなると、
組織自体が生き抜いていくことが容易でなくなるので
会社の雇用に対する考え方もドライになり
働く側も意識を変えざるをえません。
私など、第二次オイルショックの時代に、
この先、サラリーマンには冬の時代が来るのではないかと
そうとう心配したくらいですから、
長期にわたってデフレが続き、
日本経済の大黒柱とされてきた金融機関が
大きく揺らいできていますので
30歳、40歳代の人たちが将来に対していだく心配は
かなり深刻なものになっているのではないかと思います。
こういう時代には、この先は自分の才覚で
生きていってくださいといわれたら、
ああそうですか、わかりましたと、
しゃーしゃーと対応できるくらいの厚かましさが
必要なのかもしれません。
そのためには、自分自身の心身を鍛え
不安定な世の中をしっかり歩いていけるように、
人生の方向を定め、そちらに向かって
動き出していく姿勢と才覚が必要でしょう。
そうした考えに立って動き出す人たちを、
背後から支援させていただこうというのが
私が今回開設した人生設計セミナーです。
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