| 第13回 老後対策としては、いつも卵を産む雌鳥を飼っておくのがいい。
 
 生命保険というのは、稼ぎ頭が死んだとき、残されたものが生活していけるようにと
 一時的にお金を提供出るようにしておくことです。
 残された者たちは、
 その中から毎日少しずつお金を下ろして生活することになります。
 一方、マンションを持っていた場合は、テナントが入っている限り、
 テナントから定期的にお金が入ってきます。
 残された人間にとって、どちらがいいか?
 邱さんがこういうケースを例に出したことがあります。そのときの邱さんの答えは
 一時的にたくさんお金が入ってきても、
 お金が減っていってしまう環境の下では
 なかなかお金は使いづらいのではないか。
 小額ではあっても、
 いつもお金が手に入る状態に置かれた方が、
 お金を使いやすいでないか
 と書いていたように記憶しています。
 私は、このことにも、なるほど、なるほどと感心しました。そこで、私はマンションを手に入れたら、
 生命保険はやめていいのでないかと考え、
 生命保険を解約し、
 戻ってくるお金をマンション購入の原資にすることにしました。
 そう考えだすと、亡くなった母が
 私のために僅かばかりの不動産を遺しておいてくれていることを
 思い出しました。
 この土地を処分したら
 少しばかりお金が入ってくると考え、
 この土地を売却してもらいました。
 それでもなお、マンションを買うにはお金が不足します。そこから先のお金は、銀行から借り入れればいいのではないか、
 という具合に頭が進んでいきました。
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