第208回 (旧暦8月16日)
運が良ければマツタケも……
9月4日(第200回)の当ページでお知らせしたように、
秋の仙人塾として、9月20日、10月4日、10月11日の3回、
「キノコ狩りツアー」を催します。
そのため、一昨日、富士山5合目へ恒例のお月見に出掛けた折り、
ついでに二合目〜五合目周辺の
今年のキノコの様子を下見してきました。
仙人が見るところ、全体に林床が乾いており、
キノコが顔を出すためにはひと雨ほしいといったところですが、
いま北上中の台風14号でおそらくそれも解決するでしょう。
また、10月4日のツアーに予定している富士山須走口五合目には
東富士山荘という山小屋があって、
そこの主人の米山千晴さんは
富士山のキノコに関してはヌシのような存在ですが、
彼の言によれば、やはり「雨待ち」の状態ということでした。
なお、9月20日から10月11日頃にかけて
どんなキノコが採れそうかといいますと、
9月20日の富士山二合目周辺では、
ハナイグチ、キヌメリガサといったカラマツ林のキノコが中心で、
他にナラタケ、ヌメリスギタケ、ショウゲンなどが有望です。
次に、10月4日の富士山五合目周辺は、
カラマツ、ダケカンバ、モミ、ツガと、その植生が多彩なため、
上記のカラマツ林のキノコのほか、ヤマイグチ、カノシタ、
タマゴタケ、ツバアブラシメジ、オオツガタケ等々、
発生するキノコの顔ぶれも賑やかなハズ。
それに、ここだけのナイショの話しではありますが、
ツガの木の根元にはアノ「マツタケ」も出ますから、
普段の心がけの良い人は思わぬ幸運に巡り合えるかもしれません。
ちなみに、仙人の奥方などは、五合目付近の森を歩いていて、
木の根につまづいてコケた折り、
フト顔を上げると、目の前のツガの木の根元に、
2本のリッパなマツタケがほほ笑んでいた、
という経験の持ち主で、
その強運・悪運は東富士山荘に集まるキノコ狂たちの間で
今も語り種になっています。
そして、10月11日の箱根・丸太の森は雑木林のため、
ナラタケを中心に、クリタケ、ウラベニホテイシメジ、
クリフウセンタケなどが期待できそうです。
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仙人塾の「キノコ採り教室」の一景 |
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