蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第199回 (旧暦8月7日)
キノコの健康食品はますます増えてきます

ガンに効くキノコ、エイズに効くキノコ、
アルツハイマーに効くキノコ、そして高血圧、動脈硬化、
糖尿病など各種の成人病・生活習慣病に効くキノコ……。

このところ、さまざまな効能をうたったキノコ関連の健康食品が
新聞、雑誌の広告欄を連日賑わせるようになってきましたが、
ナゼこのような現象がにわかに起こってきたのでしょうか?
それは、ひとことでいえば、これまで遅れていたキノコに関する
薬理的な研究にやっと本格的な手が付けられるようになり、
それによってキノコに秘められていた未知のパワーが
少しずつ解明されるようになってきたからにほかなりません。

そして、こうした動向は、今後確実に盛んになっていくでしょう。
なぜかといえば、キノコという生物は、
現在名称が同定できるものだけでおよそ1万種類に及び、
まだ名前すら付けられていないものを含めると
地球上にざっと10万種類はあるだろうと推定される世界ですが、
このうち薬理的な分野で研究の手が及んでいるものは
ホンの数えるほどでしかないからです。
ちなみに日本産のキノコの場合には、
名前が付けられているものが
約5000種類はあるだろうとされています。

一方、人類の歴史というのは、
病気や病原菌との戦いの歴史でもあって、
これまでにペストなどいくつもの恐ろしい病気を
科学のチカラによって克服してはきましたが、
まだまだガンをはじめとする難病苦病を
数多く抱え持っているうえに
エイズだのアルツハイマーだのSARSだのといった
新しいタイプの病気が次から次に襲来し、
従来の医薬のキャパシティでは対応できなくなっていると
言わなければなりません。

したがって、その意味でも「キノコ」という未解明の生物分野に
解決の糸口を求める傾向は、
むしろこれからが本番を迎える時代であり、
キノコを原料とする健康食品や医薬品は
ますます増えてくると言っていいのです。
そこで、9月、10月はちょうど
キノコのシーズンでもありますから、
この機会に「キノコと健康」について
何回かにわたって紹介してみようと考えています。
乞うご期待。

抗ガン作用のあるマイタケ

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