蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第141回 (旧暦5月29日)
オイシイ梅酒を作るコツ

梅の出荷はピークを過ぎて、
梅酒作りのシーズンもそろそろ終わりに近づきましたが、
みなさん、梅酒作りはもう済んだでしょうか?

梅酒は、夏の暑気払いや疲労回復に最適な
健康飲料であるとともに、
味覚の上でも世界に誇れる秀逸なリキュールですから、
ぜひ自分で作るように心掛けてください。
そこで今日は、仙人流の上手な梅酒の作り方を
紹介しておくことにしましょう。

用意する材料は、青梅1kg、35度のホワイトリカー1.8L、
そして氷砂糖150gです。
通常、一般家庭で梅酒を作るときは、
氷砂糖を400〜500g使用しますが、
本当にオイシイ梅酒を作るには、
使用する糖類をギリギリまで抑えることが
いちばんのコツといっていいでしょう。

従来の梅酒作りの方法は、子供にも飲みやすくするためと、
梅雨どきに漬け込んで
その年の夏に飲めるようにする目的とから、
糖をたくさん使用するようになったのでしょうが、
これでは甘すぎて、せっかくのリキュールとしての味が
損なわれてしまいます。
そこで、梅酒を作るときは、
梅酒本来の味を活かすために糖類を控えて作り、
子供たちが飲むときにもし甘味が足りなければ、
その折にガムシロップを加えて
甘味を調節してやるようにするのがベターというものです。

ちなみに、仙人流の糖量で作る場合には、
熟成までに3か月を要しますが、
梅に含まれる有効成分の抽出度も高く、
リキュールとしての味も断然スグレたものに仕上がります。
それは、梅に含まれる主要成分のアミグダリンは
果肉でなく種子に含まれているために、
漬け込みの時間が長くなるほど
より多く抽出されることになるからです。
従来の方法で作られた梅酒でも、今年作ったものよりも2年、
3年経ったもののほうがウマいのは、そのためにほかなりません。

したがって、漬け込んだ梅の実は
途中で取り出す必要はありませんし、
中の実を取り出して食べたい人は、
果肉を食べた後に残る種子を
もう一度ビンの中に漬け戻しておくのがヨロシイ。
もちろん、オイシイ梅酒を作るには、
よい青梅を選ぶことも大切で、品種でいえば、
酸味の強い(クエン酸の多い)「白加賀」あたりが最高です。

ウメの梅 たっぷりの水で洗う

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