第139回 (旧暦5月27日)
ドクダミ茶を作ってみませんか
昨日はドクダミの大まかな効用について述べましたから、
今日はドクダミ茶の作り方と、
その活用法を紹介することにしましょう。
まず、ドクダミの採り方ですが、
ドクダミは長い地下茎を横に這わせ、
その地下茎から茎を直立させているために、
根元に近い部分を掴んで引っ張ると
地下茎ごとズルズルと引き抜けてしまいます。
もちろん、この地下茎も利用できるのですが、
毎年利用することを考えると、地下茎はそのまま残し、
地上部だけを刈り取るようにするのがベターというものです。
このとき、何本かの茎を片手で束ねて掴み、
鎌で根元に近い部分を払ってやると
長さをそろえて採れますから、
そのひと束ずつをヒモで結わえておくようにします。
こうしておくと、水洗いから乾燥まで、
後の作業がスムーズに進められますし、持ち運びが楽なうえ、
刈り取ったドクダミを傷めることもありません。
持ち帰ったドクダミは、よく水洗いし、
風通しのよい日陰に吊るして乾燥させ、
適当な大きさに刻んで湿気のこない容器に入れて保管しますが、
梅雨どきの湿度が高いときは、
刻んだものをフライパンで軽く焙じてから保管しておけば安心です。
こうして保管した乾燥葉を急須に入れ
(鉄や銅の容器は化学反応を起こすので避ける)、
熱湯を注いで飲むのがドクダミ茶というわけですから、
ドクダミを識別さえできれば、だれでも簡単に作れるハズ。
このドクダミ茶は、高血圧や動脈硬化の予防をはじめ、
腎機能の向上、便秘、神経痛、更年期障害、
冷え性などの婦人病から目の疲労回復、美容まで、
幅広い効用がありますが、長期間連用するのでなく、
2週間程度の間隔で間欠的に用いることをすすめます。
また、保管している乾燥葉は、
写真のようにクッキーかパンなどに入れて
利用することもできますから、
煎じてお茶にすることだけにとらわれず、
自由な発想でいろいろなかたちで活用するとヨロシイ。
ちなみに、写真のドクダミ入りクッキーは、
小麦粉…100g、バター…50g、砂糖…20g、塩…ひとつまみ、
卵黄…1個分、バニラエッセンス…少々、
ドクダミ乾燥葉…小さじ2
の材料で25〜26個が作れます。
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ドクダミ茶入りクッキー |
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