旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第150回
国内航空運賃は値上がりしている!?

先日、羽田−福岡間を飛行機で移動しましたが、
国内運賃は全体的に上昇傾向にあるのではないか。
そんな印象を持ってしまいました。
そこで早速、そう感じた理由を探ってみました。

昨年は10月から日本航空と日本エアシステムの経営統合が、
始まりました。その際、両社は普通運賃を一定期間、
10%ほど値下げしました。ですから、去年の冬場の普通運賃は、
いつもより安かったわけです。
しかし、今年は上期から例年と同じ水準に戻りました。
普通運賃についていえば、値上がりしたのではなく、
もとに戻ったと言っていいでしょう。

しかし、割引運賃までも昨年より値上がりしてしまっているのです。
いえ、2000年に航空法が改正され、割引運賃がたくさん出るように
なって以来、最も高い水準になっている運賃がいくつもあります。
日本航空グループだけではありません、全日空も同じ状況です。
羽田−福岡線を例にとって、具体的にお話しましょう。
例年と2003年11月で比べてみます。

往復(割引)運賃は、2万6500円から2万7850円に。
子供運賃は、1万3950円から1万5500円に。
4回回数券は、2万3300円から2万4450円に。
これらは、どれも2000年以来続いてきた運賃額を、
一気に値上げたものとなっています。
ちなみに、私が今回、行きの羽田−福岡間で利用した
全日空のweb割(インターネット予約で割引かれる運賃)は、
昨年の2万3000円から2万7300円に値上がりしていました。
その他の割引運賃は、いったいどうなっているのでしょうか。


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