旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第148回
B大統領と同じ日に・・・

先日、アメリカのブッシュ大統領がイギリスを訪問していましたが、
運がいいのか悪いのか、同じ時期に私もロンドンに行っていました。
後で知ったのですが、私がヒースロー空港に着いたのと、
ほとんど同じ時刻に大統領もロンドンに着いていました。
ですが、あまり有難くはありません。
街がいつもとは雰囲気も勝手も違ってしまいます。

政府公館は当然ですが、ビッグベンやロンドン・アイなどの
大きな観光地も警官だらけ。夜、メインストリートには、
100メートルと間をおかず警官が立っている。
その光景は物々しい、というより、圧巻でしたが。

帰りの空港でのセキュリティ・チェックは当然、厳重でした。
もともとイギリスはセキュリティ・チェックが厳しく、
チェックイン前にパスポートと荷物を調べられ、
搭乗の寸前にも最後のチェックがあります。
しかし、この日はいつもならチェックイン前のチェックは不要な、
航空会社のスタッフでさえ、
一般の旅客と同じ手順を経なければなりませんでした。

何度もパスポートを見せたり、手荷物を調べられたり、
鬱陶しいと感じる人も多いと思います。
私も最初はそうでした。ですが、数を重ねると慣れてくるものです。
バッグには余計なものは入れなくなりますし、
ポケットの中身もなるべく減らして、すぐに取り出して、
X線を通すカゴに入れられるようにしています。

リゾート地を本拠地にする航空会社や日本の国内線などのように、
セキュリティ・チェックが厳しくないと逆に違和感を覚えたり。
機内食のときに鉄製のナイフとフォークが出てきたら、
一瞬、驚いたり。
それに、厳しく調べてくれたほうが安心なわけですから、
しつこいボディチェックも仕方ない。
そんな気持ちになるしかありません。


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