旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第144回
海外暮らしのメリットは?

海外で長い期間暮らしたい、あるいは移住したい。
そんな希望を持つ人が増えているそうです。
インターネットの普及によって海外の情報を得やすくなり、
航空ネットワークの発達で移動が安く便利になった。
いろんな要素が重なって、地球はどんどん狭くなっている感じです。
海外での長期滞在やロングステイに対する抵抗感も薄まって当然。

海外暮らしを始める人たちの目的は千差万別です。
趣味に没頭したい、ビジネスをしたい、いい環境で暮らしたい。
国による違いもおもしろい。
東アジアだけを見ても違いがある。
先日行ったニュージーランドの場合ですが、
韓国からは英語などの教育を目的に来る人たちが多いそうです。
子供に勉強をさせるために、お父さんが勤めている会社を辞めて
移ってくる家族も珍しくないとか。教育熱心な韓国らしいですね。

中国から来る人たちは、商売を目的にするケースが目立つ。
ニュージーランドは今、土地の値段が上がっていますから、
不動産投資が一番の人気産業だそうです。
目的がお金儲けなので、地元の人たちと交流しようとせず、
中には言葉、すなわち英語をまったく話せない人もいて、
何かとトラブルを起こして社会問題化している面もあるとか。

日本人の場合、50歳台、60歳台の年配の方が圧倒的。
いい住環境の中でのんびり生活したいという人が多い。
あくせく働かず、心豊かに暮らしたいというわけです。
大都市圏近郊の狭い家に住んでいると、
移住したくなる気持ちもよく分かります。
電車通勤で、しかも勤め先はコンクリートで造られた味気ない世界。
そんな環境で数十年も暮らしていると、疲れも溜まることでしょう。
いっそのこと都会の真中で暮らせば、それはそれで面白いのですが、
持ち家があれば、そうもいきません。
考えてみますか、海外暮らし。


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