旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第138回
ホテルでマイルを稼ぐなら

シティホテルを中心に、宿泊すると航空会社のマイレージを
貯められるホテルが数多くあります。
親切なホテルだと、「お客様、マイレージカードはお持ちですか」と、
聞いてくれて、カードを差し出すとその場で手続きしてくれます。

通常は1回の滞在、つまりチェックインしてから
チェックアウトまでを1つの単位としてマイルを加算してくれます。
1滞在あたり500マイルから1000マイルの間が多いようです。
1泊でも5泊でも1滞在と換算されるのは不公平、ともいえますが、
たとえば10泊したら5000マイルや1万マイルと、
かなりのマイル数になってしまいますから、仕方ないのでしょう。

中には、2泊するときに、1泊した後、
わざわざチェックインしなおす人もいるようです。
そうすれば、2回の滞在ということになり、
2倍のマイルがもらえるのではないかと考えるわけです。
しかし、その方法で2回分のマイルをもらうのは、基本的には無理。
航空会社とホテルの間で対策が考えられていますから。

逆に泊まったのに、1マイルも加算されていなかったとう話は多い。
ホテルの宿泊料金にはいろいろなレートがありますが、
パッケージツアー用のレートでは基本的に加算されません。
旅行会社のレートはすべてがこれです。
クーポン会社もこのレートがほとんどです。
確実に加算したいならばホテルに直接申し込むのがいい。
ラックレート(定価)だと高いというなら、
キャンペーンレートを狙うのも手。例外もありますが、
割引されていても現地のホテルが直接出しているレートなら、
マイルを加算してくれます。食事の割引やウェルカムサービスなど、
付帯サービスが付くことが多いのも魅力です。

それから、航空会社と提携をはじめて間もないホテル、
あるいはマイレージがあまり浸透していない国では、
ホテルの従業員がマイレージのことを理解していないこともある。
経済発展著しい中国などは、要注意です。
事前に自分でマイレージを加算できるか調べて、
「マイレージなんて加算できません」と言われても、
粘ってちゃんと加算してくれるように交渉することです。
帰国してからの事後加算はできるところとできないところがある。
マイレージは、「その場で手続きしてもらう」が原則です。


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