旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第137回
多発する犯罪を知る術

最近は少し減ったようですが、スペインで首締め強盗が多発。
数人で背後から近づき、突然羽交い絞めにし、
首を締めてパスポートなどを奪うという手口の強盗です。
ケチャップをかけられ、それに気を取られているうちに
スリをされる。足をかけられて転んだ隙にサイフを盗られる。
以前は、その手の強盗が多かったのですが、
今回のは、なんとも荒っぽい輩です。
「プロ」なのでしょう命を奪われることはないようですが。
現地の日本大使館に被害者がぞろぞろと
集まっていた時期もあったといいます。

今のイラクのように政情が不安定な国や地域のことは、
繰り返される報道によってある程度知ることができますが、
こうした犯罪は、頻繁にニュースになるわけではありません。
旅行者が海外での危険情報を得ることができる唯一の公的な情報は、
外務省の「海外安全ホームページ」。
海外旅行に頻繁に出かける人は知っておきたいウェブサイトです。

しかし、被害に遭う人が急増したり、いわゆる「新聞沙汰」に
ならない事件や犯罪が掲載される例は少ない。
逆に安全なイメージのハワイでも「ホールド・アップ」に
遭う例があるわけです。
スペインの首締め強盗もバルセロナやマドリードなどの、
しかも旅行者がたくさん集まる所が「仕事場」。
安全な場所の方が多いことを忘れてはいけない。
より正確なのは、やはりその国の観光局や、
現地に何度でも入っている人、住んでいる人からの情報でしょうね。


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