旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第136回
信用できるインターネット予約サイトとは?

旅行商品の電子商取引(eコマース)がずいぶん普及しました。
しかし、複雑な取り決めの事項の多い旅行商品を、
インターネット上で、しかも直接顔を合わせずに予約するとなると、
これからもっとeコマースが普及していけば、
トラブル多発という事態も考えられます。

信用あるウェブサイトであるかどうかを見分ける1つの手段は、
e-TBTというマークがあるかないか。
これは日本旅行業協会(JATA)が制定しているもので、
e-TBTとはElectric-Travel Business Trustの略号です。
eコマースの普及と消費者の信頼を確保することを目的に、
日本旅行業界が制定。このマークのあるウェブサイトは、
旅行業法、標準旅行業約款、
通信販売旅行業約款等の関係法令遵守、
インターネットを利用した旅行取引に関するガイドラインを遵守、
といった一定の要件を満たしていることを示しています。
ただし、勘違いしてはいけないのは、
このマーク自体が旅行会社の信用や旅行商品内容を
保証するわけではないということです。

パンフレットと同じように旅行条件の説明があるか、
画面上に取引のルール(旅行業約款)を記載があるか、
その記載をプリントアウトできるか、郵送してくれるか。
そういった点を自分でチェックするしかありません。
名の通った旅行会社のパンフレットと
見比べてみるのは効果がありますね。

また、インターネットは世界中のアドレスにアクセスできますから、
海外のウェブサイトで旅行商品の購入をすることもできます。
そうなれば、その国による規定を知る必要があるわけです。
しかし、そこまで一般の旅行者が理解するのは困難です。
最後の手段は人づてに聞くしかないということでしょうか。
日本語のウェブサイトを持っているならば、
ある程度の日本人客がいるということですから目安にはなりますが。


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