第131回
鉄道、船、小型機を使う旅
その土地に合った乗り物を使う旅行は楽しいものです。
ヨーロッパの長距離鉄道に乗っていると様々な景色に出会えますし、
ニューヨークなら地下鉄を把握すれば、主な見所はほとんど回れる。
アメリカ西海岸ならレンタカーを使って広大な風景が楽しめますし、
長くは乗っていられませんが、東南アジアなら乗合いの車。
料金交渉をして乗る、タイのトゥクトゥクのような乗り物ですが、
これを使えば、行きたいところへ連れて行ってくれます。
定期便のない所も、ヘリコプターやセスナ機を使えば行けます。
南太平洋の人の住んでいない島や、カナダの氷河地帯などは、
空から出ないとなかなかアクセスできませんし、その眺めも格別。
高度の低いところを飛ぶ小型の飛行機から見える眺めもいいですね。
ハワイやタイの島々を結ぶ便には、格別の光景が見られるものが
数多くあります。成田や関空発着の便は通路側にしか座りませんが、
小さめの飛行機に乗るときは、窓側に席を取ってしまいます。
この間、フィジーでも10人程度しか乗れない飛行機で、
島から島へと移動しました。幸い、晴天に恵まれ、
サンゴ礁と青く透き通った海とが交互に見える
なんとも贅沢な光景を眺めることができました。
サンゴ礁の海を守るべく空港建設に反対する、
そんな話をよく聞きますが、地元の人たちが
なぜ海を守ろうとするのか。実際に見てみると、
彼らの気持ちがよく分かります。
私は行ったことはないですが、南極クルーズは、
乗り物の旅では究極の部類に入るものでしょう。
地球の温暖化で氷が溶けているのを実感できるそうですが、
それはさておき、氷の織り成す天然の光景が見事。
長い船旅と高い旅費を差し引いても行く価値があるそうです。
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