第114回
安宿に泊まることになったら・・・
主にアジアに多い、値段が驚くほど安く、
20歳代なら泊まることそのものが魅力の安宿。
もっと年上でも緊急の場合に泊まることがあるかもしれません。
タイでは「ゲストハウス」、バリ島では「ロスメン」などと、
国によって呼び方も値段も形態も微妙に異なりますが、
共通しているのは激安な値段。それから、治安や衛生面での不安。
高級ホテルのように快適さを追求したりするのは当然、無理で、
安宿には安宿なりの選び方というものがあります。
まず料金ですが、タイなら最低150バーツ、500円程度からある。
この値段だとベッドはウレタンでできています。
設備はベッドのみ、暑い国で扇風機があればラッキーでしょう。
もちろんエアコン付き、洗面所付きなどと、
いろんなヴァージョンがあり、設備が増えるごとに
料金も上がっていきます。
それでもアジアなら日本円にして1000円前後までは安宿でしょう。
治安の面で心配なのは、まず泥棒。
オーナーや従業員が客の顔を把握できる程度の、
小さめの宿ならやや安心。従業員がいつも入り口にいて、
出入りする人をチェックして繰れていれば、
外部からの泥棒の侵入はある程度防ぐことができます。
ですが、従業員や宿泊客の中に泥棒がいることも考えられます。
以前泊まった客が合鍵を作って、その部屋に侵入する泥棒もいる。
こうした輩からの盗難を防ぐには、
内側から南京錠などをかけられる宿を選ぶのがひとつの手。
また、貴重品は部屋に置かず、セイフティボックスに預ける手も。
ただ、セイフティボックスが信用できない宿もありますから、
他の客が安全に使っているかを調べた方がいいでしょう。
安宿の予約は基本的にウォークイン(直接宿を訪れて予約)です。
その際に、こうしたポイントをしっかりチェックしておきたい。
自分でそんなふうにチェックすることができないならば、
他の旅行者や雑誌から信用があるといわれている宿に泊まる。
ただし、外部からの侵入者のことを考えると油断は禁物。
安全管理は怠りなく。
逆にいえば、安宿は治安面にある程度の難があるからこそ安い。
部屋のカギを安全なオートロックにしたり、
入り口に防犯カメラを設置したりするにはそれなりの予算が必要。
そんなものがあるならば料金はグンと上がり、
もはや安宿ではなくなってしまいます。
パスポートや航空券、現金など盗まれて困るものは
常に身に付けておくようにする。
パスポートはコピーを取って、別に保管しておくこと。
不自然に近づいて来る人物は簡単に信用しないように。
仲良くなるなら、じっくり時間をかけて相手を見てからに。
女性はやはり他にも女性が泊まっている宿を選んだ方がいいです。
以上、もしも安宿に泊まることになったときの指南でした。
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