旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第65回
要望は伝えてみるものです

気持ちよく海外旅行をするのに欠かせないコミュニケーション。
私もそうですが拙い外国語では要望が伝わらないこともあります。
しかし、だからといって引っ込んでしまっていてはいけません。
言葉で通じないなら身振り手振りで意思を伝えたいものです。

日本路線はヨーロッパやアメリカの航空会社から人気があります。
それは日本人の乗客が大人しく、
用事を言い付けられることが少ないからだそうです。
そういう話を聞くと日本には紳士淑女が揃っているからでしょう。
などと思ってしまいそうですが、それはどうでしょうか。
日本の飛行機の中で、クルーに無理難題を押し付けている光景を
何度となく見せられていますから。

また、外国系の航空会社でも、機内では文句を言わなくても、
後でアンケートや文書でびっしりと苦情を書き付けてくるのは、
日本人に多いことだそうです。
その場で言い争うことをよしとしない国民性がよく現れています。

ですが、旅行を快適なものにしたいなら、
その場での交渉が欠かせません。
機内でイスが壊れているから移動させてもらう、
希望したランクと違うレンタカーだったから代えてもらう
そんな当然といえる交渉だけでなく、
ホテルの部屋が気に入らないので変更してもらう、
市場での買い物でさらにディスカウントしてもらう、
そんな交渉もしてみるものです。
眺めのいい部屋が空いていたり、
相手が根負けして値段を下げてくれたりと、
ラッキーなことがないとも限りません。
そうやって交渉上手になっていけば、
海外旅行に別の楽しみが生まれてきます。


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