旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第61回
国内の格安パックの落とし穴

夏休みやゴールデンウィークのドピークでなければ、
日本全国2万円台や3万円台で行け、しかもホテル付。
移動は飛行機で楽々、そんな安いパック旅行が増えました。
時期にもよりますが、北海道や沖縄で2万円台、
そんなツアーも珍しくなくなりました。

しかし、ちょっとでもこだわりを持つと、
格安パックは使えなくなります。
旅館やホテルのレベルを上げたいというような
旅の素材にこだわると値段が上がるのは当然です。
しかし、旅行期間をずらしたいとか、
飛行機の時間帯を指定したいといったことでも、
値段がかなり上がってしまうのです。

特に日程の変更は、そのまま料金アップにつながる。
というよりも、格安パックは、日曜日や連休最終日帰りなどの
いい日程では利用できないものなのです。
家族で旅行したいが月曜日帰りだと学校や会社がある、
そんな人が多いのは言うまでもありません。

逆に言えば、格安パックは定められた条件で行ける人、
一定のレベルで満足できる人のためのものなのです。
かつて海外旅行がぐんぐん安くなっていったときも
格安パックが人気商品のひとつになりました。
しかし、その後、旅行者の好みが分かれるとともに、
一時期ほどは売れなくなりました。
国内の格安パックも海外と同じ道を
たどるのではないかと思います。


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