旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第53回
倒産しない航空会社の見分け方って?

できれば倒産しそうにない航空会社で旅行したい。
では、それを見分ける方法はあるのでしょうか。
無責任で申し訳ありませんが、それは誰にもわかりません。
経営状態が苦しい航空会社はもちろんあります。
今でいえば、ブラジルのヴァリグ・ブラジル航空あたりは、
かなり苦しい状況あると見られています。

しかし、会社の業績というものは好調な時期があれば、
低迷することもある。なかなか安定しない旅行や航空産業とも
なればなおさら。イラク戦争やSARSのような社会的な
要因にも大きく左右される産業ですから。

もちろん日産自動車のカルロス・ゴーン氏を挙げるまでもなく、
いい経営者が会社を建て直すこともある。
航空業界でいえば、芳しくない状態を長年続けていた
コンチネンタル航空を蘇らせたゴードン・ベスーン氏が有名。
タイ国際航空のように優秀な社員たちが、
黒字体質に持っていったキャリアもあります。

とはいえ、航空便は社会性が大きく、簡単につぶれてしまったら、
混乱が起こりやすいという側面もある。
民営化された航空会社といえど交通機関としての
社会性を担っている側面がある。
ですから、倒産すると社会に大きな影響を及ぼす航空会社は
政府に保護されるケースもある。株を国が保有するわけです。

しかし、逆にいえば、それほど社会に大きな影響を与えない
航空会社は見捨てられるケースも少なくない。
フラッグ・キャリア(国を代表する航空会社)が
生き残りやすいのにはそういう理由があるからです。


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