第52回
旅行に最中に航空会社が倒産したら
最近、航空会社の倒産がときどき報じられています。
普段なら何気なく見過ごすニュースかもしれませんが、
もし海外を旅行しているときに自分が乗るはずの航空会社が
倒産してしまったら、慌てるかもしれません。
かつて多くの航空会社は国営でした。
どんなに放漫な経営をしようが、赤字を出そうが、
最後は国が面倒をみてくれました。
パン・アメリカン航空の例にもあるように、
民営化の進んだアメリカでは倒産する航空会社もありましたが、
ヨーロッパやアジア、日本などでは考えられないことでした。
しかし、80年代の中頃から民営化される航空会社が増えはじめ、
今ではナショナル・フラッグ・キャリア
(国を代表する航空会社)でさえ、どんどん民営化されています。
民営化されるということはつぶれることもあるということです。
一昨年、オーストラリアのアンセット航空が倒産したとき、
資産である航空機材はすべて差し押さえされました。
その日、日本に向かう予定だった機材も例外ではなかった。
では、そのときにアンセットを使って、
オーストラリアを旅行中だった人はどうなったのでしょうか。
幸い、場所がシドニーという大都市でしたので、
他の航空会社に乗って無事に帰国できました。
観光旅行の場合、多くの人が旅行会社で航空券を購入します。
ですから、旅行会社が代替の航空会社を手配してくれます。
ただし、もし1社しか飛んでいないような町で、
代替の航空会社がないと大変。
陸路や船で近くの空港まで行く必要があります。
では、そういう目に遭わないようにする方法はあるのでしょうか。
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