旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第51回
マイレージの提携を利用するコツ

マイレージサービスには提携航空会社があります。
これは自社以外のマイルを貯められるキャリアのことです。
「スターアライアンス」、「ワンワールド」、「スカイチーム」など、
ビッグな提携グループともなると、アメリカ、ヨーロッパ、
アジアなどからいくつもの航空会社が参加しています。
最も数の多い「スターアライアンス」など、
来春には18社まで増える予定です。

そんなに多くの航空会社を覚えるのは大変。
とても使いこなせないと思われる方も多いかもしれません。
しかし、簡単に使いこなすコツがあります。
航空会社がグループを結成する主な理由は、
自社のネットワークがない地域へ乗客を運ぶためです。
たとえばアジアの航空会社にはアメリカ国内線がない。
しかし、アジアからアメリカへ行き、
国内線を利用する乗客もいるわけです。
そういう乗客のためにアジアの航空会社はアメリカの航空会社と
提携関係を築くのです。もちろん、その逆のケースもあります。
つまり、提携関係はお互いのネットワークの弱い部分を補完する
役割を担うというわけです。
その補完関係が世界中におよび、地球上に広大なネットワークを
構築しているのが、前述したビッグな提携グループなのです。

ですから、逆にいえば、自分が入会しているマイレージが、
提携グループに参加するエアラインのものであれば、
ほぼ世界中でマイルを貯められるというわけです。
アジアへ行くときはアジアを拠点にする航空会社を、
ヨーロッパへ行くときはヨーロッパを拠点にする航空会社をと、
出かけるときに同じグループの中から、
行き先にネットワークを持つ航空会社を探すわけです。
そうすれば、加算もれなくマイルを貯めることができますし、
参加する航空会社すべてを覚える必要もないというわけです。


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