第30回
飛行機の中が快適なら旅も快適
日本からニューヨークやロンドンは半日、ハワイは7時間半、
バンコクは6時間半、香港で4時間半。
帰りの時間を足すと、その約2倍にもなります。
それだけの時間を過ごすのですから、
飛行機の中にいる時間も旅の一部といえます。
となれば、なるべく快適に過ごしたいものです。
ビジネスクラスで行くなら、航空会社があれこれ
サービスに気を配ってくれますし、設備もいい。
しかし、エコノミークラスは、航空会社には失礼ですが、
不快という言葉以外、思いつきません。
それなら自分で工夫するしかない。
お酒を飲んで寝てしまう。それは、究極の手段でしょうか。
気圧の関係で機上ではアルコールが回りやすく、早めに酔えます。
しかし、背もたれがあまり倒れませんからぐっすり眠れない。
隣やその隣の席が空いているなら、肘掛を上げて横になる。
そうするとよく眠れる。以前、このことを書いて、
安全上に問題があるから、無責任だと怒られてしまいました。
あくまで自己責任で、と言っておきましょう。
事前に気流の悪いところを通過しないかを確認したり、
シートベルトを体に巻きつけるなどするといいかもしれません。
もし満席のようなら、空港で売っている頭部を固定できる枕を
購入するといいでしょう。
外国系の、たとえばヨーロッパ系の航空会社では、
眠るときに毛布を忘れずに。ヨーロッパ人と日本人では
体感温度にかなり差があり、分かりやすくいえば、
ヨーロッパ人は暑がり。ですから日本人にとっては、
冷房が効きすぎていると感じるフライトが多いのです。
最近は座席に液晶のパーソナルテレビを
付けている航空会社が増えました。
映画好きなら、それを観て時間をつぶすのも手。
アジア方面ではシンガポール航空やキャセイパシフィック航空、
アメリカ方面ではアメリカン航空やコンチネンタル航空、
それに全日空や日本航空も欧米路線を中心にテレビを設置。
ただし、すべての便と機材に付いているとは限りません。
事前に航空会社に確認することをおすすめします。
現地についてからのことを考えるとスリッパは必需品。
エコノミークラスでは配ってくれませんから持参します。
靴を履いたままだと足がむくみ、現地についてから具合が悪い。
その点、機内でスリッパに履き替えておくと、全然違います。
機内食を食べ過ぎるのも、現地についてから
行動しにくくなりますから、ご用心。
とはいえ、最近のエコノミークラスの食事は量が少ないので
心配ないかも知れませんが。
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