旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第13回
自家用ジェットはいかが? その1

今回はちょっとスケールの大きなお話を。
ゴルフプレーヤーのタイガー・ウッズや俳優のトム・クルーズは、
アメリカから日本に来るときに定期便なんて使いません。
自家用ジェットでやって来ます。
オンボロなプロペラ機ではありませんよ、
ガルフストリームなどのハイテクジェット機です。
ジョン・トラボルタは大の飛行機好きで、
自分で操縦もするのですが、自家用ジェットだけでは飽き足らず、
カンタス航空のジャンボ機を買い取ってしまいました。
アメリカのセレブレティたちはスケールがデカい。

自家用ジェット、いい言葉の響きですよね。
一度でいいから自家用の飛行機で旅してみたいものです。
好きなところに飛んで行って、おいしいものを食べて・・・。
この間、ある雑誌で取材をしたときに、商社の方に、
「今度、新しい自家用ジェットの発表会を日本でやるときは、
緒方さんもご招待しますよ」なんて言われて、
実は楽しみにしているのですが。社交辞令だったのでしょうか・・・。

さて、自家用ジェットの良さを具体的にお話すると。
まず、スケールの小さい話題で恐縮ですが、タバコが吸い放題。
ほとんどのエアラインが禁煙となりましたが、
スモーカーの方も遠慮なくスパスパできます。
高度4万から5万フィートまで上昇できる機材なら、
揺れることはほとんどありません。快適に眠れそうです。
エアラインは通常3万フィートくらいの高度を飛行しますが、
5万フィートともなると半分宇宙を飛んでいる感覚らしいです。

それから、インテリアは自分の趣味に合わせられますし、
積み込む料理や飲み物も自分好み。すべて業者がやってくれます。
乗務員もプロのスチュワードやスチュワーデスで、
自分の気に入ったスタッフを揃えることもできます。
友人たちと、空の上のパーティだってできます。
お土産も可能な限り積めますから、外国の割安な家具なんかも
持って帰ることができます。もちろん操縦もやってくれます。

さらに、実は自家用ジェットを使えば、安全性も高まるといわれ、
社用に自家用ジェットを使っている企業もあるのです。


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