元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2119回
藤野邦夫さんの献身的活躍

僕たちのスローヘルス研究会のお仲間である、
翻訳家の藤野邦夫さんの素晴らしい活躍の記事が、
6月2日発売の「週刊ポスト」に
短期集中連載として掲載されました。
題して「漂流患者の『いのち&こころ』を救う
『がん難民コーディネーター』に密着!」というものです。

藤野邦夫さんについては、このコラムでも
なんども紹介したことがありますが、
3年前に、自らの前立腺ガンを切らずに、
ブラキセラピーという最新療法で治療し、
元気で過ごすばかりか、
自らの快気の喜びを、治療の選択に悩む、
いわゆる「ガン難民」と呼ばれるガン患者さんに伝え、
いまでは、200人者患者さんの
カウンセリングを続けてているのですから、
まさに生きるエネルギーに満ちた人です。

スローヘルス研究会の食事懇談会でも、
ゲストとして招いた医師の先生の講演とは別に、
会の冒頭か最後に、必ず
藤野さんの講話をお願いしているのですが、
医療書の翻訳をされているので、
欧米の最新療法には、現場の医師よりくわしく、
また実に話の面白い人ですから、
会場が爆笑の渦に包まれます。

さて、『がん難民コーディネーター』としての藤野さんの
活躍ぶりを週刊ポストの記事の冒頭から、
一部、 抜粋させてもらいましょう。

      *

藤野邦夫さん(72)と
前立腺がん患者のA氏(76)が
真剣な面持ちで、話し合っていた。

A氏「医師から、『今はうまく抑えられていますが、
2年後には再発するでしょう。
その時は手術しますか』といわれたんですが・・・」
藤野氏「手術すると、ほとんどの患者が
尿失禁を経験します。
中には3年経ってもおむつが必要な人がいるんです。
でも大丈夫。他にも放射線や
抗がん剤など色々な選択肢がありますから。(略)」

A氏「では放射線ですかねェ。でも、それだと、毎日、
病院に通わなければならないんですよね・・・」
藤野氏「放射線源を体内に埋め込む
ブラキセラピーという治療法もある。
これだと、通院の必要はなく、
副作用も少ない。とにかく、まだ
選択肢はあるから、不安にならないほうがいい。
がんと闘うには、
不安になるのが一番悪いんだから」(以下略)

        *

まるで、本来ならば、医師がやるべき、
体だけでなく患者の不安な気持ちのカウンセリングにものり、
適切に医師や病院の紹介まで、
親身になって相談にのっているというのですから
悩める患者にとって、
まさに「仏様」のように有り難い人となっているわけです。
もちろん、相談料など受け取らないわけですから、
あちこちから聞きつけた患者や家族が藤野さんに
メールやFAXや手紙を送って駆け込んでくるようです。
『ガン難民』「患者漂流」と新聞で大騒ぎしていますが、
いまや医師も病院も、お役所もお手上げ・・・
という状態ですから、
やはり、最後は、患者と家族のネットワークを
上手に組んで、ガンを乗り越えていくこと・・・
これが近道だなあと思います。
藤野さんの活動はとても大切なことだと頭が下がります。


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2008年6月15日(日)

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