第1941回
直観・躍動・歓喜の「いのち学」
まさに「週刊帯津」の様相で、帯津良一医師の
スピリチャルな新刊本が読まれている――、
僕たちが出版している「いのちの手帖」には、
毎号、巻頭言に寄稿エッセイが載っているので
合わせて読んで、
この長寿難病時代の生老病死を考え、
自分の納得いく
「いのち哲学」「人生設計」をしていこう――、
とくに、いま「いのちの手帖」の創刊号は
売り切れになってしまっていますので、
明日、その「いのちの時代へ」という
帯津医師の巻頭言を抜粋紹介しよう――
という話の続きです。
*
二十世紀、西洋医学は主として
体を対象に一大体系医学を築き上げた。
人類の幸福に対する貢献には計り知れないものがある。
しかし、その割に治り難い病気が山積している。
わが国のガン罹患率も死亡率も、
未だに上昇傾向にある。
なぜなのだろう。答えは簡単だ。
ガンのような病は体だけの病ではなく、
こころにもいのちにも深く関わる病なのだ。
だから、体だけを対象とする西洋医学だけでは
手を焼くのは当然なのだ。
こころといのちを対象とするエネルギー場の医学を
併せなければならないのである。
そこで代替療法の台頭である。
代替療法とは西洋医学以外の治療法のことで
世の中にはごまんとある。
多かれ少なかれその対象はエネルギー場である。
まだ長い道程を残してはいるが、
やがて西洋医学とドッキングして統合医学となる。
するとホリスティック医学が視界の中に現れてくる。
そこで医療と養生がぴたりと重なり合うことになる。
養生の具体的な方法を紹介しよう。
鍵は温故知新。天津中医学院編の
『祝悠健康長寿』からの引用である。
勤運動(運動にいそしむ)
練気功(気功を練習する)
節飲食(食事を節する)
暢情志(心をのびやかにする)
慎起居(正しい日常生活)
適環境(環境に適する)
補薬物(薬で補う)
この二十一文字が養生の要諦である。
養生を果たし続けていくと、
時々内なる生命の場のエネルギーが溢れ出てくる。
そして外界のいのちとぶつかる。
そこに直観が生まれ、次の瞬間、生命の躍動が起こって
私たちは歓喜に包まれるという。アンリィ・ベルクソンの考えである。
大いなるいのちの流れに身を委かせながら
内なる生命を溢れ出させ
直観・躍動・歓喜を繰り返していくことこそ
私たちが生きていくことなのではないだろうか。
やがて来るいのちの時代の魁として、
この『いのちの手帖』の果たす役割はあまりにも大きい。
*
どうでしょうか?
このエッセイこそ、本来の人間の「いのち学」を見直す、
先見的なメッセージなのです。
あなたも座右の銘としてください。
きっと、希望と勇気が湧いてきます。
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