元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1933回
ガンは「完治力」より「延命力」(2)

病気は「治す」(なおす)ではなく
「治める」(おさめる)ものだ――、
とくに、ガンは切り傷、擦り傷とは違う、
「突発性老化病」ですから、ますます、
患者は壊れた機械だとする、
いまの西洋医学の治療の限界を患者と家族は
しっかりと考えて、治療養生、人生設計に望むべきだ――、
ガンは「完治力」ではなく、「延命力」がポイントだ――
という、これからのガンについての考え方の話の続きです。

このコラムの読者の中でも、
僕の書いた「ガン延命学新書」
という本を読んだ人もいるでしょうが、
医師がいいふらすガンの「完治力」に身を任せるだけでいいのか?
患者にとっては
ガンの「延命力」を高めることが大切ではないのか?
このことについて、スローヘルス(温和療法)の発想から
書き下ろした本です。
まだ、読んだこともない、
新しい患者さんもおられるでしょうから、
いかに「延命力」が大事かということを抜粋紹介しておきます。

この本の趣旨は以下のような箇所にあります。
「家族、友人、そして、こころある医療関係者と一緒になって、
いのちのエネルギーの環境場を創っていく、
希望のトキメキの場を高めていくことが大切なのです。

患者は壊れた機械ではありません。
ガンはあきらめたら負けです。
忌まわしい宿命もトキメキの運命に変えましょう。
悩みをつきぬけて歓喜を掴みましょう。
希望こそ良薬、あきらめは毒薬です。

さらに食事、気功、散歩、整体、笑い、音楽、瞑想・・・
己に合った養生の知恵を愉しんで、
日々、あなたの周りの
「いのちのエネルギーの場」を高めましょう。
きっと、生きる勇気と希望がふつふつと湧き起こり、
心身にパワフルな『延命力』がみなぎってくるはずです。」

そして、「ガン延命学新書」の「あとがき」に、
ガン延命力のポイントを書いておきましたので、
ぜひ、まだ読んでいない人は熟読して、
これからのガン養生の参考にしていただきたいと思います。

          *

【あとがき】
「患者は壊れた機械にあらず」
そろそろ、過酷なガン治療の「功罪」を情報公開せよ

●「ブラックジャック」「神の手」
そして「魔法の弾丸」に騙されない――
芸能人やスポーツ選手のガンが多くなってきたからでしょうか、
テレビのワイド番組や新聞や週刊誌などで、
不安と恐怖、
そして涙と美談を交えたガン闘病記事が増えています。
とくに季節の変わり目には体調を崩す人が多いせいでしょう。
筆者のまわりの何人かの患者さんからも、
ガンの再発転移にどう対処したらよいのかといった
相談を貰うことが多くなっています。
しかし、ガン病棟の治療実態はどうでしょうか?

ガンと診断するとすぐにメスを振り回し、
大量の抗ガン剤を投与して、「これで完治します」
「これで順調です」と甘言を弄する――、
そして、再発や転移して、もう施す抗ガン剤がなくなると、
もっと副作用の強い「治験薬」を実験する――、
さらに治療マニュアルがなくなると「余命3ヶ月です。
緩和ケアを覚悟してください」と患者に引導を渡す――、
極端ないいまわしかも知れませんが、
いま大病院で行われている“通常医療”と称するものは、
こうしたガン患者を機械部品のように扱っては放り出す、
冷酷な治療といって言い過ぎではないと思います。
医療ミス、医療過誤といわないまでも、
ガンそのものではなく、過酷な治療の副作用や
合併症でいのちを縮めるとしたら、
患者と家族にとってこれほど悲しいことはありません。


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2007年12月12日(水)

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