元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1916回
根強い男性社会の“女性ガン蔑視”

朝日新聞の「患者を生きる」というコラムの
新シリーズ「がん」で、僕の友人の逸見晴恵さんの
ガン体験記が6回連載で始った――、
合わせて、いま発売中の「いのちの手帖」に掲載されている、
「●ときめき対談●逸見晴恵VSイディス・シー
子宮ガン、乳ガンを超えて
もっと、わくわく、 もっと、輝いて・・・」を読もう――、
という話の続きです。

夫・逸見正孝さんの死後、
自らもガンと闘った逸見晴恵さんと、
ガン克服11年のキャンサー・サバイバーである
お相手のイディス・シーさんによる、
「いのちの手帖」第4号に掲載の20ページ対談特集には、
病院や医師に聞いてもわからない、
女性ガンの悩みと問題点が次々と明らかにされています。
司会は、ガン克服9年の僕があたりました。
前回に続いて「いのちの手帖」の対談の内容を紹介します。

          *

《まだ根強い男性社会の“女性ガン蔑視”》

司会:ガンの患者さんの半数が女性だというのに、
おふたりのようなストレートな話を
マスメディアはなかなか正確に伝えていません。
女性特有のガンは男性にわからないことがたくさんがあります。
男性特有のガンといえば
前立腺ガンでこちらもいま増えていますが、
乳ガン、子宮ガンの患者さんも急激に増え続けています。
ぜひ、本誌「いのちの手帖」の場で、
女性が抱く悩みやガン治療のポイントを明らかにして頂き、
的確なアドバイスをもらえたらよいと思います。
たとえば、子宮ガンの場合、日常のセックス相談など
なかなかフランクに医師にはできません。
それどころか、先ほどの話ではありませんが、
多くの男性医師がまだまだ女性の病気を蔑視している、
ドクハラやセクハラの傾向がありますね。

有名な話ですが、女性のヒステリーという呼称は
ギリシャ語の子宮=ヒステリコスからきたのだそうですね。
長い長い医学の歴史や病院の古いシステムの中に、
女性の病気に対する偏見が残っているのではないですか?

逸見:女は子宮でモノを考える、
とかいう男性は多いですね。
でも是非、世の男性にも知っておいて頂きたいのですが、
子宮頸ガン原因のひとつは
ヒトパピローマ・ウイルスにあるのです。
男性から移るわけですから、世の男性は、
女性ガンだから関係ないなどとはいえません。
わたし、そのあたりの「セックスとガン」の関係についても、
子供たちにはストレートに話して教育しています。

司会:なるほど、逸見さんらしい率直な考え方ですね。
セックスはもちろんですが、
医療の分野でも、より男女が
お互いに理解しあうことがより大切になりますね。
ところで、女性ガンといえば、乳ガンの原因や治療にも
まだまだわかりにくいことがたくさんあります。
シーさんは、子宮頸ガンになられたあと、
乳ガンにもなられたわけで、
そのあたりの話を聞かせてください。

        *

「いのちの手帖」掲載の乳ガン、子宮ガンといった
女性ガンの悩みと問題点を鋭く突く、
お二人の告白はまだまだ続きます。
逸見さんの朝日新聞の連載を読んだら、続けて、
「いのちの手帖」の対談も読んでみましょう。
女性のみならず、男性も必読です。


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2007年11月25日(日)

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