第1909回
「いのちの手帖」は患者のホンネの話
医師の本は出てきても、
患者のほんとうの体験を集大成した本が少ないのに驚く――、
僕たちは、なんとかして多くの読者のみなさんに
じっくり読んでもらえる実名患者の原稿が詰まった
雑誌を出そうと考えた――、
その結果生まれたのが「いのちの手帖」だ――、
という話の続きです。
「いのちの手帖」はこれまで4冊出ていますが、
実名の闘病記、実名のエッセイを
「特集1」「特集2」「闘病記」という
3本の特集形式にまとめてお届けしているわけですが、
全部を読んでいない人が多いと思いますので、
前回に続いて「第2号」の
実名の闘病記、エッセイの特集を紹介しておきましょう。
●「いのちの手帖」第2号の闘病特集
【特集1 元気を貰った、あの一言】
乳ガン告白―姉から学んだ“生きる”輝き 宮崎ますみ
「明日、死ぬと分かってもするのが養生」 堀切博昭
オモリを捨てる――自分らしく輝くためのコツ 洞沢鯉江
読んで笑ってスローヘルス!「読むクスリ」 A・キャラビ
希望こそ良薬、あきらめは毒薬! 関根 進
【特集2 いま家族でときめいて】
昇天した母「いのちは繋がっている」 佐々木舞
もっとプリンを!母、91歳の大往生 深見利満
「這い這いの子にいのちを教えられ」 野口晴男
ベーチェット病―病気が教えてくれたもの 浦部真弓
夫・土屋繁裕の一周忌、パパにありがとう 土屋広見
【闘病記 ガンと上手に付き合おう】
子宮ガン乳ガン、2度のガンを漢方で克服して イディス・シー
運命を変えた白血病(2)再発宣告 花井陽光
なぜ私が食道ガン?切らずにクリア 佐野淑子
逃れた運のよさ「美食、ポリープ、内視鏡」 高麗丕文
乳ガン――ガンさんには教えられました 平野日出子
この「いのちの手帖」第2号では、
僕も「希望こそ良薬、あきらめは毒薬!」と題して、
ガン患者と家族のみなさんに
スローヘルス・メッセージを送りました。
内容を抜粋すると以下のようなものです。
*
日本人はアメリカ人ではありません。
拙速な「モノマネ」と「あきらめ」は毒薬です。
ゆったりと、いのち全体の繋がりを見つめ直し、
希望に満ちた「生命エネルギーの環境場」を、
患者、家族が医療関係者と共に創りあげることが、
実は最大の良薬なのです。
ちなみに「生命場エネルギーを高めること」
「希望とトキメキの小爆発を起こすこと」・・・
なにげない“養生法”がガンに負けない心得だというのが、
ホリスティック医学の先駆けである帯津良一博士の持論であり、
小誌「いのちの手帖」を希望の広場にしたいと考えた、
僕たちの発刊の理由でもありました。
内輪の話となりますが、
小誌創刊号は発売まもなく売り切れとなり、
増刷もさせていただきました。
「いつも『いのちの手帖』をハンドバックに忍ばせて
お守りとして持って歩いています」
「希望こそ良薬です。心の建て直しがいかに大切か?
こうした雑誌が少ないので続けて読ませていただきます」・・・、
多くの患者のみなさんから、
力強い一言を手紙やメールでいただきました。
有難うございました。編集部一同も、
日々、“希望の小爆発”を起こしながら、
“いのちの絆”づくりに励んでいるわけです。
*
おかげで「いのちの手帖」はガン患者のホンネが綴られた
ユニークな雑誌として定着したわけです。
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